...家康に歎きけるを...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...歎きたりと雖(いへど)も絶望すべからず...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...「われ筆とることを憂しとなす」――さう云ふ歎きを知つたのは爾来(じらい)何年の後(のち)であらう...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...愈歎き給ふと聞くからは遠からぬ内に...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...土と別れる私の歎きを見兼ねて吉原に身を沈めましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加島家の没落を歎き...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...子供をさらはれた親の歎きを思ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...消えも入るやうな、歎きの美女の、哀れ深くやるせない姿を見つめて、平次はさて何んと言ひ出したものか、暫らくは言葉もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千万無量の歎きを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...母親のお米の歎きは大變でした」「何が氣に入らないか――は變な臺詞(せりふ)だね」「朝の味噌汁が氣に入らない――といつた手輕なものぢや無かつたやうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...直接に自分の歎きを痛切に吐露したものよりも...
堀辰雄 「黒髮山」
...歎き疲れて人に逢うこともできないと言われるのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手に薙刀を持ちなされたまま……母御前かならず強く歎きなされな……獣に追われて殺されつろう...
山田美妙 「武蔵野」
...どうした訳か解かりませんが大層歎き悲しみました...
夢野久作 「白髪小僧」
...君は常にときめく韻(ゐん)をもて歎きながらわななく熱き胸を語り給ふとこそ覚(おぼ)ゆれさて...
與謝野寛 「失楽」
...あだかも死んだ若い人々の歎きをブルトンの國へ吹き返しでもするやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...久しく枯田衰煙(こでんすいえん)の歎きにあった民をしてみな再生のよろこびに会わしめる...
吉川英治 「新書太閤記」
...じぶんのやるせない歎きを...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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