...使 (つまらなそうに)歎き死が出来れば仕合せです...
芥川龍之介 「二人小町」
...青水無月の朝野(あさの)にも歎きはありや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...妙子はモデル台の上に崩折れて「歎き」と題する塑像(そぞう)のように...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...隠しようはありませんよ」「困ったね八」平次はお糸の歎きを見るのが何より嫌だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お半は驚きも歎きもしなかったのは変じゃないか」「なるほどね」感心した所で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深い歎きに身を揉むごとに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もっともはげしい歎きと悲しみとに打ちのめされていたのは...
火野葦平 「花と龍」
...我死なず事は一切顛倒す悲しむべしと歎きしはなし昭和九年正月雪の那須で病まれた夫人は一時相当の重態であつたらしく...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...少年たちまち覚めて汝はここを去らざるべからずと歎き叫んだ...
南方熊楠 「十二支考」
...さてその全滅を歎き悲しむ表意に...
南方熊楠 「十二支考」
...遠い昔に思を走せて居る一代前の人々の歎きを理由のないものとするかもしれない...
宮本百合子 「大いなるもの」
...宮のこの御状態を女房たちはまた歎き合った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...歎きわび身をば捨つとも亡(な)きかげに浮き名流さんことをこそ思へと詠(よ)まれもした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...始終お逢いできぬ歎きがこうさせておしまいになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...われ性(さが)として人とともに歎き...
森鴎外 「文づかひ」
...あるじの歎き一方(ひとかた)ならず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...同じ歎きを悲しびて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...後を追うことを拒絶している別れの歎きを感じた...
横光利一 「上海」
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