...東洋の画家には未(いま)だ甞(かつ)て落款(らくかん)の場所を軽視したるものはない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...この鉱山の三款などは立派にこれを削除してよろしい」満面に朱をそそぎ腕をふりまわして怒号していた正造は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いつもその画を賞めそやして下へも置かぬ款待(もてなし)をする...
薄田泣菫 「茶話」
...幅(ふく)はこの和尚のものにざらにあるやうに無落款だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...まじりのない款待に対して思い切り飲みほした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その看板には「人間款待...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...江浙左丞相達織帖睦邇の許(もと)へ款(かん)を通じて...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...どちらにも落款(らっかん)はないけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...大徹(だいてつ)という落款(らっかん)もたしかに見える...
夏目漱石 「草枕」
...よく偽筆(ぎひつ)へ贋落款(にせらっかん)などを押(お)して売りつけるそうだから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...抱一(ほういつ)と行書で書いた落款(らっかん)をつくづくと見て...
夏目漱石 「門」
...お款待(もてなし)したりするやうなものは何も彼(か)も備はつてゐるししますから...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...無落款(むらくかん)なりければ誰が筆にやと問ひしに小僧答へて元信(もとのぶ)の筆といひ伝へたりといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...はや秀吉に款(かん)を通じおるものと見るほかありません...
吉川英治 「新書太閤記」
...特に婦人連が非常に款待したという...
和辻哲郎 「鎖国」
...ここでは籠手田氏やその家族が心から款待してくれたが...
和辻哲郎 「鎖国」
...款待を受けていたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
...船長一行を款待して船に帰らせた...
和辻哲郎 「鎖国」
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