...その外觀が一應我等を欺くに足るだけの尤もらしさを具へてゐる場合に特に剴切に通用する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...実に著しく人の目を欺くので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...何と云っても丸善とそれから僕等から本を買い取った人を欺く事になるんだからな...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...嘘をいふな、飾るな、自他を欺く勿れ...
種田山頭火 「其中日記」
...欺かるゝことを恐るゝ勿れ、売らるゝことを恐るゝ勿れ、欺くものは欺き、そのものが欺かうとしたものには当らずに、却つて欺く者を射すであらう...
田山録弥 「解脱非解脱」
...私を欺くにしても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...雪を欺く霜の朝でも...
徳冨盧花 「水汲み」
...河野のやうな自ら欺くことの出来ない男が自分に何等の信念もないのに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相手を欺くことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...又主を欺くことも出来ぬ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...父(ちゝ)を欺くのは猶更不可能であつた...
夏目漱石 「それから」
...あるいは欺く者ありて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...馬の首尾交互上下して奔馬を欺く...
南方熊楠 「十二支考」
...自ら欺く相だ...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...猾民令を欺く時代には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...折々は自ら欺く快さをお味いなさるのも妨なしです...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...私を欺くための芝居では断じてない...
夢野久作 「暗黒公使」
...張済を欺くためで...
吉川英治 「三国志」
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