...廣場の彼方は晝を欺く滿街の燈火...
石川啄木 「天鵞絨」
...世間を欺くと云う必要が除かれたために...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...欺かるゝことを恐るゝ勿れ、売らるゝことを恐るゝ勿れ、欺くものは欺き、そのものが欺かうとしたものには当らずに、却つて欺く者を射すであらう...
田山録弥 「解脱非解脱」
...できる限り多く彼は私を欺くがよい...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかし現在、或る極めて有力な、そして、もしそういうことが許されるならば、悪意のある、欺瞞者が、あらゆる点において、できる限り、私を欺くことに、骨を折っていると仮定する場合、どうであろうか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...神が私をかつて欺くことはあり得ないということを認知する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...是れ正さしく自ら欺くの虚言にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...心を欺くにもっとも適した男へ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...衆愚を欺くような大言壮語を放って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...他(ほか)のものも必ず自分を欺くに違いないと思い詰めました...
夏目漱石 「こころ」
...自分を欺くようなことを言うべきじゃないな...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...知らぬが仏の顧客を欺く事も稀にあったらしいが...
南方熊楠 「十二支考」
...自ら欺く相だ...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...用心かえって我々を欺く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうやって一ぺんや二へんは人を欺くことができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女たちの変装仮面はただ愚か者を欺くにすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大テント張りで篝火(かがりび)のような照明が昼を欺く...
山本笑月 「明治世相百話」
...ために張飛は敵を欺くと称し...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索