...併し之は唯彼の詐欺が彼の愚によつて覆はれてゐることを證明するのみで...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...眼(まなこ)は百錬の鏡を欺き...
巌谷小波 「こがね丸」
...それをようやくのことで僕と詐欺老人とで和めすかした...
大杉栄 「獄中記」
... 135はじめ我身を欺きしアテーを忘れ得ざりけり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...十月五日吟味の寛容なるに欺かれまた必生を期す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...欺いても、武士の道には、外れぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...自分を欺して――顔に似ぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...人に被欺(だまされ)...
蜷川新 「天皇」
...ひととおりの者はこれに欺かるべき有様なれども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...実は欺(あざむい)て人を試験するようなもので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私は思想で、自ら欺いて、其様(そん)な浅墓(あさはか)な事を思っていたが、思想に上らぬ実際の私は全く別の事を思っていた...
二葉亭四迷 「平凡」
...「うそとごまかしと欺瞞(ぎまん)です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...今日こそは欺すのではないよ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...獨逸の古話に橋を崩さずに立てさせくれたら渡り初る者をやらうと鬼を欺むき...
南方熊楠 「人柱の話」
...木精(こだま)などというものが欺いて伴って来たものらしく解釈がされます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...猾民令を欺く時代には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この紅木大臣は欺されぬぞ...
夢野久作 「白髪小僧」
...運転手に欺されて...
夢野久作 「暗黒公使」
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