...我我の自己欺瞞(じこぎまん)は一たび恋愛に陥つたが最後...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...われまた他人を欺かざることであります...
井上円了 「おばけの正体」
...今までに悪い事もしたらうし女を欺した事もあつたか知れない...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...他人(ひと)を欺き自己を欺き...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼自身欺(あざむ)く事が出来ぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼の心は少しも彼を欺いてはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ナポレオンを欺いた案内者...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大作も、その弟子だから、見えすいた術策を弄して――紙の大筒――よし、今日まで、世間の噂、びくびくしていたが、正面からの太刀打は――まず、出来んとしても、欺し討ちなら、大丈夫だ...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...欺かれぬ女の判断を...
夏目漱石 「野分」
...今迄(いままで)もよく法螺(ほら)を吹(ふ)いて私(わたくし)を欺(だま)したもんです...
夏目漱石 「門」
...いよいよ未決で死んだ立花博士の大詐欺を裏書するようなものだ――それもいいが...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...當彼時此堂戍神不坐于堂中給云々疑ひ來れはこれ亦義時人を欺くの擧動とも解釋し得べし...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...詐欺(あんま)……なにひとつない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...俺の所へ来た男は、詐欺師、偽物、俳優だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...そうして時々こいつを欺したり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...しばしば彼らを欺かざるべからず(クインティリアヌス)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まんまと専門的詐欺にかかったのだと断定した...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...貴方のために欺されて...
夢野久作 「暗黒公使」
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