...懷手をした儘耳を欹てて見たが...
石川啄木 「病院の窓」
...そして立ち留つて耳を欹てた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...「雨は降つてゐないのか」と春三郎は耳を欹てた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...居合す人々は皆振り返って眼を欹(そばだ)てた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして床に起き直つて耳を欹(そばだ)てゝ聞いてゐる...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...私は耳を欹てた...
長塚節 「隣室の客」
...なおも息をつまらせて耳を欹(そばだ)てていた...
堀辰雄 「姨捨」
...少女驚いて耳を欹(そばだ)つればをかしや檐頭(えんとう)の鸚鵡(おうむ)永日に倦(う)んでこの戯(たわむれ)を為すなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...人々は默つて耳を欹てた...
水野仙子 「輝ける朝」
...僕も覚えず耳を欹(そばだ)てた...
森鴎外 「雁」
...」二人は暫く耳を欹(そばだ)てて聞いていた...
森鴎外 「心中」
...耳を欹(そばだ)てた...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...物音に耳を欹(そばだ)てたり...
吉川英治 「上杉謙信」
...聞き耳を欹(た)てて...
吉川英治 「親鸞」
...不意に耳を欹(そば)だてていった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...聞き耳を欹(た)てて...
吉川英治 「源頼朝」
...義朝殿とのあいだに生(な)した子か」などと聞き耳を欹(そばだ)てた...
吉川英治 「源頼朝」
...私の眼を欹(そばだ)たせたのはその八畳と四畳半の二間きりの亭(ちん)のような小住宅(こじゅうたく)に...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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