...土臭殆(ほとん)ど噎(むせ)ばんと欲す...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...その欲求は進んで希望となったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...これまで煙草を欲しがらなかったチェリーが...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...もしこの赤ペンキを綺麗に落さんと欲(ほっ)せば...
海野十三 「発明小僧」
...「……それにつけても金の欲しさよ...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...其人を知らんと欲して...
高木敏雄 「比較神話学」
...病人は何か断定を欲するものだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...アキリュウス獨り飮食を欲せず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女は愛欲からの護符だったのだ...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...彼は新たに他の幸福を欲した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...盲目ならんと欲する彼を強(し)いて眩惑(げんわく)さしたことも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何が欲しい」と聞いてみたら「越後(えちご)の笹飴(ささあめ)が食べたい」と云った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...私の顔が物欲しそうだったからあの坊ちゃんもクリスマスのお小遣を...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...何を人生について情欲し...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...貪欲(どんよく)にも鼠どもはちょいちょい鋭い牙(きば)を私の指につきたてた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...俺にも当てがあるから」「その天才とやらの偉業にいくら欲しんだ」「そうだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...おのれ欲無限の我を立てゝ衆理想家を濟度せむとするが如きさまを見せしは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...この情勢に応じて日本民族の劣等性を力説するというようなことはわたくしの欲するところではない...
和辻哲郎 「鎖国」
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