...知識欲が強いとか...
會津八一 「綜合大學を迎へて」
...おらにくれる?」広次はもうもの欲しさうに籠の中の柿をいぢつてゐた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...その中で左(と)に右(か)く画家として門戸を張るだけの技倆がありながら画名を売るを欲しないで...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...欲しくなかったら帰るがいいさ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一円の金が欲しさにその隣りの人を殺した...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...日本の木は日本の婦人(をんな)のやうにむやみに外套を欲しがらないものと見える...
薄田泣菫 「茶話」
...人々の欲望は募るのみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...行動を欲し行動をになってるある種の作品に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身分高き中央縉紳の生活を摸倣せんことを欲求する風盛んとなり...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...その欲望が疲れきった時などによく眼を醒(さま)して「それ見ろ」と叱(しか)ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...老いてなほ色欲の享樂に堪へ得る旺盛な體力を求めるのが根本である事は云ふまでもあるまい...
南部修太郎 「阿片の味」
...お前は自分の欲得のために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなに欲しがつてゐた水だつたけど...
平山千代子 「「みの」の死」
...人々は岡のブロンズを欲しがらないのかと云ふものもあつたが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...その孰れが眞であるかを單に抽象的に決定しようと欲することなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...ないならないなかから、いろいろましな文化もうけいれ知ることも知って伸び育って行こうとする積極さ、美しさ、虚飾ない熱心さ、それを欲します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「やはりこんなところをパリの人も欲しいのね...
横光利一 「旅愁」
...お耳にだけでも入れて欲しい」との頼みには...
吉川英治 「私本太平記」
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