...作品を通して作者の内的生命に觸れむと欲する者は凡下なる者の佳作よりも偉大なる者の拙作に接することを樂しむ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...故に我等が眞正に或る對象を愛してこれに奉仕せむと欲するとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それで金を後世に遺そうという欲望を持っているところの青年諸君が...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...成るべく側(そば)にゐて留(と)め立(だて)して欲しいといふ事なのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...欲しけれやくれてやらう...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...ボルツアノとだんだんに固くなつてゆくにつれて僕の理知欲は一面に滿足させられたが他面の宗教的要求を如何にせばやと惑ふ樣になつた...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...そしてそれには僕の援助がぜひ欲しいと書いてあるんだ...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...その改革の猛勢はとどまらんと欲してとどまるを知らざるの一点に至りては千古の奇観ほとんどわが東洋の歴史に比類なきを見るなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...農民は無論母との姦淫を欲していたわけである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...また激烈な処置を欲していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしが欲しいだけあげるからいいぢやありませんか...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...みんな食欲の権化であるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...欲しがつて下さるのに惡いのですが...
林芙美子 「風媒」
...欲しいやうな顔もして見せる...
牧野信一 「朝」
...何日でもまるで静かなところへ頭をつっこんで眠りつづけたいという欲望のように感じられて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...善を欲せば、先ず善なれ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...食欲のないのは病気があるからだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...世の男性は擧げて今日に欲しいと思つてゐるにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
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