...しかし善や美に対する欣求(ごんぐ)は彼等の作品に残つてゐる...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...此土即寂光土か厭離穢土欣求淨土か...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...藝術よりもむしろ神の救ひを欣求(ごんぐ)しました...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...見渡した世界に欣求するところのものも亦凡て新しきものである...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...さういふ生活を私は欣求する...
種田山頭火 「行乞記」
...私の欣求する俳句は出てくる...
種田山頭火 「其中日記」
...私は私の欣求する生活に入ることができる...
種田山頭火 「其中日記」
...自己に佞らないこと欣求三条一...
種田山頭火 「其中日記」
...欣求(ごんぐ)の志を顕(あら)わす...
中里介山 「大菩薩峠」
...正しい方向に向って帰着を得たいものだ――と衷心に深く欣求(ごんぐ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...生の拡大と鞏固(きょうこ)とを欣求(ごんぐ)するような英雄は一人も来やしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...見えぬ世界を見んとする不具者の欣求心(ごんぐしん)に御憐憫(ごれんびん)を下されたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...欣求(ごんぐ)の南方極楽浄土(コオト・ダジュウル)におもむくその途中にほかならぬ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...淨土欣求の理想といふものも即ち言つてみればこのやうな光澤色彩そのものではあるまいかと思はれるやうに...
三好達治 「一點鐘」
...欣求精進(ごんぐしょうじん)しなければならない...
矢部貞治 「政治学入門」
...欣求(ごんぐ)しつつある...
夢野久作 「能とは何か」
...神界の福楽を欣求(ごんぐ)する鼻を貴(たっと)ぶあつまりは...
夢野久作 「鼻の表現」
...死後の生活の欣求(ごんぐ)を意味するのではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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