...それから高橋の樣子の何といふことなしに欣々としてゐることであつた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...わが欣(よろこ)び譬(たと)へんに物なし...
永井荷風 「書かでもの記」
...遊ばせて置いて上げるわ」福松の欣々(いそいそ)として帰ったのはこれがためでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆくとして可ならざるなき才女として江木欣々(えぎきんきん)夫人の名がやや忘られかけると...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...余モ亦此美事ニ逢ヒ欣喜ニ堪ヱズ...
南方熊楠 「作文三篇」
...誰よりも大事にかけて私は――ねえ欣二...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...欣二 違うかね? どこに違うと言う証拠が有るの? ドデン返しをさんざんやらされて来たじゃないか俺達は? そうだろう? もう...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...その左手が欣二を突き飛ばす...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...欣之助はちょっと微笑して...
山本周五郎 「日本婦道記」
...中根氏は、故人の遺墨展覽會といふものゝ爲に、ひどく欣んで、もちろん屏風がそこへ出陳されたのもそれからの同氏の斡旋に依るものであつた...
吉川英治 「折々の記」
...欣(よろこ)びほどの礼を云う遑(いとま)もなく...
吉川英治 「剣難女難」
...欣(うれ)しくもありまたすまなくもある...
吉川英治 「新書太閤記」
...欣(うれ)しいか...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつでも差上げます』『は……これは』欣ぶよりも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心の底で欣(よろこ)びながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...欣(よろこ)んでしまった...
吉川英治 「松のや露八」
...自分へ対しての限りなき欣びとしていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひどく欣(うれ)しくひびいた...
吉川英治 「柳生月影抄」
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