...これでもう大願成就(たいがんじょうじゅ)だ」という次第で...
海野十三 「地軸作戦」
...何んとも申し訳のないような次第でありましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そのやうな推参な事まで考へたやうな次第でございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...亦(また)するようにも考えていた次第であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こうした見方もあるいは現代の俳人に多少の参考にはなるかもしれないと思ったので思い出話のついでに拙ない世迷言(よまいごと)を並べてみた次第である...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...一々彼の行動次第で定(き)まるはずだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...私は別に万人が文学書を読まねばならぬと思っている次第ではないが...
中島敦 「環礁」
...思えばずいぶん心もとない次第であった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今日に至つてつく/″\と感佩する次第であります...
濱田耕作 「考古學教室の思ひ出話」
...はつきりと眼に残つてゐる次第であります...
牧野信一 「女優」
...給金は腕次第である...
正岡子規 「病牀六尺」
...心苦しい次第である...
溝口健二 「日本趣味映画」
...何とか外に名案はありますまいか」妻君「お登和さんの口振(くちぶり)では兄や親の都合次第でどうなるか分らんとお言いでしたから先ず中川さんに話して中川さんが御承知なされば強(し)いてイヤともおっしゃいますまい」大原「強いてイヤとも言うまいなんぞは甚(はなは)だ心細(こころぼそ)い...
村井弦斎 「食道楽」
...さもさも物体の特性を弁別する才能を欠く者のごとく批評せらるるに至ったのは是非もなき次第である...
柳田國男 「地名の研究」
...かような次第でござります」と作左衛門は扇子をついて低声(こごえ)になった...
吉川英治 「剣難女難」
...ご賢慮を伺いに立ち帰った次第でござりまする」「…………」正成の影は氷ったもののように見えた...
吉川英治 「私本太平記」
...お諫(いさ)めした次第ではござりませぬ」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵法を知らんのじゃ」「面目ない次第で」「まったく...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索