...即ち八紘一宇が初めて実現するであろうと考える次第であります...
石原莞爾 「最終戦争論」
...早速この昭和十二年二月から実行した次第である...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...などと考へてひとりで悦にいつてゐる次第である...
太宰治 「津軽」
...そんな次第で、またゝく間に二重三重の石垣が出来、御台所長屋などの作事が始まったのでござります...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それによって幾分か僭上(せんじょう)の罪が償われることもあろうかと思った次第である...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...甚だケチなことを申すやうでお恥しい次第ですが...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...今日からして當時は斯う云ふものであつたと云ふことを明かに見ることが出來る次第であります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...こういう次第で、ウカと近づいてはいかず、近づくにはむつかしい作法がいるというので、藩々からはとかく京都に対しては敬遠主義を取っていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...是非にもと縋付(すがりつ)いて極(ごく)内々(ないない)に面会を請うた次第であった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ぜひもない次第であった...
永井隆 「この子を残して」
...唖然(あぜん)として口のふさがらない次第です...
中里介山 「大菩薩峠」
...いささか作者を閉口させている次第である...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...余り穏かならぬ次第でもあり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...でもお前の意思次第で大いに助かる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...手入れ次第で美しく見えるものであるから怠けものには竹はやめた方がいい...
室生犀星 「庭をつくる人」
...それは次のような次第である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴殿をお待ち申した次第でござる...
吉川英治 「大岡越前」
...よい折を待っていた次第です」「御意を伺った上でなければ...
吉川英治 「源頼朝」
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