...次兄にあたる人だった...
海野十三 「恐しき通夜」
...あの女の次兄が考えだした讐打(あだう)ちというのはね...
海野十三 「恐しき通夜」
...次兄はまた眼をおちつかなく動かして「何分よろしくお願いします...
「草藪」
...次兄池内信嘉(いけのうちのぶよし)やなどと共に松山に帰省したことがあった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...次兄は、酒にも強く、親分気質の豪快な心を持っていて、けれども、決して酒に負けず、いつでも長兄の相談相手になって、まじめに物事を処理し、謙遜な人でありました...
太宰治 「兄たち」
...それに次兄の近影も掲載されて在りましたがその時...
太宰治 「兄たち」
...次兄は、自分の手の札を首かしげかしげしてあれこれと出し迷ひながら、みよか、みよは婆樣と喧嘩して里さ戻つた、あれは意地つぱりだぜえ、と呟いて、ひらつと一枚捨てた...
太宰治 「思ひ出」
...次兄の英治さんにも逢いたかったし...
太宰治 「帰去来」
...英治さん(次兄の名)だって...
太宰治 「故郷」
...彼が次兄の日頃やる通りの真似をして落ちついて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...次兄は三つ私より年上である...
外村繁 「澪標」
...見ると、次兄の後にも、私の後にも、影法師が映っている...
外村繁 「澪標」
...従って次兄の死によって...
外村繁 「澪標」
...彼は次兄と弟を誘つて外に出た...
原民喜 「永遠のみどり」
...少しは工員のことも考へてくれたらいいのに」と次兄はぽつんと口を挿む...
原民喜 「壊滅の序曲」
...次兄も火傷でまだ動けない躰だし...
原民喜 「小さな村」
...次兄の家の長男と末の息子は...
原民喜 「夏の花」
...そこは農家の離れを次兄が借りたのだったが...
原民喜 「廃墟から」
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