...――で其の次兄というのが...
海野十三 「恐しき通夜」
...ただ無言の眼もとだけが次兄を迎えていた...
「草藪」
...次兄はまだいくらでも云いつづけて行った...
「草藪」
...次兄は、酒にも強く、親分気質の豪快な心を持っていて、けれども、決して酒に負けず、いつでも長兄の相談相手になって、まじめに物事を処理し、謙遜な人でありました...
太宰治 「兄たち」
...次兄は東京の商業學校を優等で出て...
太宰治 「思ひ出」
...と半分は私をからかふやうに呟いた次兄の冗談口を私は記憶してゐる...
太宰治 「思ひ出」
...タカさん(次兄の嫂の名)も泣き出した...
太宰治 「故郷」
...床の間を背にして、五所川原の先生(叔母の養子)それから北さん、中畑さん、それに向い合って、長兄、次兄、私、美知子と七人だけの座席が設けられていた...
太宰治 「故郷」
...房一は次兄の眼をぬすんで...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...次兄が彼の背後にのつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...私は次兄の手を確り握り...
外村繁 「澪標」
...「平次兄哥(あにき)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「平次兄哥か、わざわざ有難う...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこは農家の離れを次兄が借りたのだつたが...
原民喜 「廃墟から」
...「がんばれよ」と次兄は側から低い声で励ました...
原民喜 「星のわななき」
...やがてまたまもなくその第二の希望であった次兄の宮の訃にあい給うたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この次兄の下谷御徒町の家に厄介になり...
柳田国男 「故郷七十年」
...また次兄の久なあこは当時は小学六年生ぐらいだったが...
山本周五郎 「青べか物語」
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