...……次の日の朝、妙に元気のない顔をしたたね子はこう夫に話しかけた...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...日本に帰る日まで、一個人に立ち返れるまで、とこの言葉を呪文(じゅもん)として、ぼくは、もう、あのひとの片影なりとも、心に描くまい≫そう書いた、次の日の日記に、≪かにかくに杏(あんず)の味のほろ苦く、舌にのこれる初恋のこと≫もっと、ここに書くのも気恥(きはず)かしいほど、甘(あま)ったるい文句も書いてありました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...次の日は少々飲みましたので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その次の日にもまた同じ事を繰り返した...
夏目漱石 「こころ」
...鳥右さんはどうしたらうと思つて次の日人々は御堂へ見にいきました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...次の日の新聞には左のごとき記事が掲げられている...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...また次の日に、ヴェイル莊で晩を過すようにと云ひ張つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...泣いて、こう母親に意見されて、その次の日、次郎吉は練塀小路(ねりべいこうじ)の肴屋魚鉄へ奉公にやられた...
正岡容 「小説 圓朝」
...その次の日僕がまた海からやって来てほくほくしながらもう大分の早足で気象台を通りかかったらやっぱり博士と助手が二人出ていた...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...次の日例の如く三人つれ立っての帰途...
宮本百合子 「「うどんくい」」
...『ちっ……』舌打ちをして田舎娘は何か思案していたが、次の日、古河の町へ入ろうとすると、ここはもういっぱいな軍馬であって、北条方の里見義介や、千葉新助などの率いて来た房総の兵が、約七百ほど屯(たむろ)しているのであった...
吉川英治 「篝火の女」
...馬盗人(うまぬすびと)一次の日...
吉川英治 「三国志」
...その日も次の日も...
吉川英治 「三国志」
...そこで彼らは次の日...
吉川英治 「私本太平記」
...――次の日には、北畠顕家(あきいえ)がおいとま乞(ご)いに参内していた...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らがざっと数(かぞ)えただけでも、次の日へかけて、ここをひがしへ通って行った船影は大小四百余そうをくだっていない...
吉川英治 「私本太平記」
...あしたの料理の支度やら倉の中の器物(うつわもの)などを出させておけ」次の日は仲秋節(ちゅうしゅうせつ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...次の日である...
吉川英治 「新・水滸伝」
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