...その後幾多の展覧会に次々と出品致して参りましたが...
上村松園 「想い出」
...次々に円柱(えんちゅう)のようなものが落下して来て...
海野十三 「三十年後の世界」
...次々の場面を経て...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...彼女に凄(すさま)じい熱情を注いだ男たちが次々に死に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...というのは問題はその性質上次々の問題を呼び起こすことが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...若侍達は、次々に、斎彬の写真を回覧しながら「筆では、こうは描けん」とか「よく、似ておりますな」とか――斉彬と、写真とを、見較べてみたり、陽のさして来る方へ、透かしてみたりしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...負傷者を次々防空壕内におさめる...
永井隆 「長崎の鐘」
...次々に現れるのであるが...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...口だけは怖ろしく達者だが稍低脳であるらしい高慢鼻の二十歳の妹に恋してゐるといふギタアを携へて来た憂鬱気な洋画青年……次々に左様(そん)な人達が...
牧野信一 「円卓子での話」
...革命的な労働者は次々ひっこぬかれてダラ幹ばかりのこされた東交の中にでも...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...しかし、次々と、関門を駆け抜けてゆく騎馬の士は、「君命だっ、君命の急用だ」と、呶鳴って行ったり、「初鹿野伝右衛門の家来」と、大声(たいせい)で名乗ったり、また、「詳しくは、帰りに、お届けに及ばん」などといって行くので、時しも今夜という非常時なので、番の将士も、無下(むげ)なこともやりかねて、「――では何ぞ、お館の御命をおびて、初鹿野殿の御家臣が、急用にでも向うのか」と、ついその後の闇に仄白(ほのじろ)く曳いている馬けむりを見送っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...血のついたお蝶の花櫛をさしこんで行った者があったりしたことなど――次々に起ってきた不審に...
吉川英治 「江戸三国志」
...次々に前線の山麓(さんろく)へ放たれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...時代の奔激(ほんげき)をあくまで甘く見て来た顕門(けんもん)のお坊ッちゃんは――こうして次々に溺れてゆくしかなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど、お市の方や、まだ幼い子たちが、次々に焼香して、一族のものどもが、順々にそれにならってゆくうち――誰からともなく、すすり泣きの声がながれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...前列の四、五名が、次々、撃ち仆された...
吉川英治 「新書太閤記」
...次々に都から追い出して...
吉川英治 「源頼朝」
...鎌倉へはもちろん次々に早打ちで報告もした...
吉川英治 「源頼朝」
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