...欠陥があるからだと...
芥川龍之介 「芋粥」
...貫一の奴はどこかに欠陥があるのかなと思った...
海野十三 「奇賊悲願」
...何かこの男に欠陥があるのではないかと云う眼で観察しつづけているのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...かかる生活の内面に動いている精神にもまた欠陥があるはずであり...
津田左右吉 「日本精神について」
...ただ上に述べたような欠陥があるというのである...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...生活の責任を回避しながら――それには現実に即しえられない彼女の本質的な欠陥があるという理由があるにしても――彼女の愛を偸(ぬす)もうとする利己心を...
徳田秋声 「仮装人物」
...では一般に観念論哲学の範疇組織にはどういう欠陥があるのか...
戸坂潤 「科学論」
...邦文の文献を集める点で著しく欠陥があると思う...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...アカデミックにも科学的にも可なりの欠陥があるだろうが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...欠陥があるのは凡て劣って居り欠陥がないのは凡て優れてるという見方になる...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...また時間的にも間に合わないなどの欠陥があるために...
中井正一 「調査機関」
...ところどころに欠陥があるからである...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...六三制そのものに欠陥があるのか...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...性格に欠陥があるらしく...
久生十蘭 「悪の花束」
...とても重要な条項において欠陥があるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかしそれには欠陥があると思われている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...諸戸さんにゃ精神的欠陥があるんだって云ってました」朝子は...
「一本の花」
...このような欠陥がある事を証明しているのではないかとさえ考えられる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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