...そういう仁義(じんぎ)に欠ける者は...
海野十三 「奇賊は支払う」
...只いささか満足するには欠けることは...
海野十三 「地獄の使者」
...そういう仁義に欠ける者は猫畜生にも劣る”――というのがありますがな...
海野十三 「心臓盗難」
...真実解釈を欠けるは支那と同様である...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...認識の社会的実在性を把握するに欠ける処があるだろう...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...幾分それに欠けるくらいはあったらしい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やがては映画株式会社の重役陣のスタッフのどれもが欠けることのできない創作陣のスタッフなのである...
中井正一 「映画のもつ文法」
...そして、役にも立たないことだが――毀(こわ)れたものなら、元の通り継(つ)いでみるとか何とか、どんなにつまらない物でも、それくらいの未練は持っているものだ、ところがあの娘はどうだ」「お狐を落(おっこ)として、尻尾が欠けると、ちょいと振り向いたっきり、拾い上げようともせずにサッサと行ってしまった――なるほど、こいつは可怪しいや」「解ったか、八、あの女は馬鹿か豪傑か、でなければ腹の中に容易でない屈託があるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柔らかさの陰影に欠けるけれども...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...従って彼に割当てられた土地を放置しておくのは市民たるの義務に欠けるものと感じたことであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...欠けると大変なのは...
宮本百合子 「傾く日」
...何はなくともこれさえあれば小説家として欠けるところはないとも言える...
三好十郎 「恐怖の季節」
...これらの性質に欠けるなら...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...義に欠けるようなことは」「かくいううちにも...
吉川英治 「三国志」
...河内守が引きつれてまいった兵のかずは?」「一千にはちと欠けるやもしれません」「なに...
吉川英治 「私本太平記」
...彼もまだ三十には一つ欠ける...
吉川英治 「新書太閤記」
...――たびたび、馳走になったり、以後、いろいろな点で、友情もうけている純友への義理からも、その壮行に、欠けるには、忍びなかった...
吉川英治 「平の将門」
...以前は眠る僧をば拳が欠けるかと思うほどに打ったが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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