...精神的趣味の修養を欠ける結果...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...今の政治家動もすれば絶対的多数の大政党なきを以て政党内閣組織の最大要件を欠けるものといふと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是れ必らずしも温暖なる情緒を欠けるが為に非ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ナイフの刃は欠けるし自分は怪我(けが)をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして、何(ど)っかに、悪いことをしているな、というような感じがあって(お家のためだ――)と、思ってみても(余り、上手に、事が運びすぎる)と、却って、不安になり(ものは、満つれば欠ける、というが――)と、自分達の、陰謀が、いつか、破れるような気さえした...
直木三十五 「南国太平記」
...義理人情が欠けるという愛国心で...
中里介山 「大菩薩峠」
...したがってまたみずから重んずる念が欠ける...
新渡戸稲造 「自警録」
...そして、役にも立たないことだが――毀(こわ)れたものなら、元の通り継(つ)いでみるとか何とか、どんなにつまらない物でも、それくらいの未練は持っているものだ、ところがあの娘はどうだ」「お狐を落(おっこ)として、尻尾が欠けると、ちょいと振り向いたっきり、拾い上げようともせずにサッサと行ってしまった――なるほど、こいつは可怪しいや」「解ったか、八、あの女は馬鹿か豪傑か、でなければ腹の中に容易でない屈託があるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柔らかさの陰影に欠けるけれども...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...わたしたちに欠けるところはありません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一人も欠けるものがなかった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...何はなくともこれさえあれば小説家として欠けるところはないとも言える...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それは完全なる知識に欠けるが故ではなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...これらの性質に欠けるなら...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...人間の義理が欠ける理屈だ...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...義において欠けるし...
吉川英治 「三国志」
...まさに新しき「天下人」たるの威風に欠けるものはなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...礼儀に欠けるぜ」「わたくしは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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