...段々野良(のら)の仕事が急(いそ)がしくなつて欠席の多くなるべき月に...
石川啄木 「葉書」
...彼は枢密院の会議にけっして欠席しなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ロンドン条約の不備欠陥を補うのがその目的であったことは言を俟たないというのである...
戸坂潤 「社会時評」
...今日の思想の科学の欠くべからざる一つの課題であるが...
戸坂潤 「読書法」
...機会を利用して権勢を博取する故後藤伯の智略を欠いて居る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...片方の耳が欠け、尖った口の先が欠けている...
豊島与志雄 「オランウータン」
...自分が属していただけによく知ってる社交界の魅惑的なしかし危険な欠点は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」と辰子は浴衣の袖口をまくり腕時計を見ながら大きな欠伸(あくび)をする...
永井荷風 「来訪者」
...十九百姓弥之助が植民地へ戻ると二ツの欠食児童が待って居る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...どこかきっと欠けたのよ...
新美南吉 「病む子の祭」
...前歯を二本欠いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きな欠伸(あくび)をしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...迷信の生ずるのは正見を欠き...
三木清 「親鸞」
...その欠点ばかりでもないようです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自作をしようにも気力と方法を欠くという類の中途に迷うている者が多いことと思う...
柳田国男 「雪国の春」
...才知に欠けているだけにそのやりかたも桁外(けたはず)れになりがちだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...道幅の狭さに出鼻から全体の力に集中を欠いてしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...細部にわたるデリカシーの類いを完全に欠いていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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