...毎晩欠かさずカルモチンを呑んだ...
芥川龍之介 「上海游記」
...運転手の野郎は主(あるじ)待ち顔に大欠伸(おおあくび)をしていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...自分にさう云ふ欠点があつたからこそ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...確率論の講義を聞かされたときに「理由欠乏の原理」と「理由具足の原理」との話があったことを思い出す...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...時とすると――(青年は敬意を欠きがちなものである)――それを面白がることもあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頑なの心は、理解に欠けて、なすべきをしらず、ただ利に走り、意気銷沈して、怒りやすく、人に嫌はれて、自らも悲しい...
中原中也 「山羊の歌」
......
一葉稿 「五月雨」
...それは心の機能の若干の欠陥に起因する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...食糧が欠乏してバタバタと兵士が斃れた...
牧野信一 「鏡地獄」
...その欠点を田舎へかえって直して来い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よりしばしば平等を憎み公平を欠く人々によって作られる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...欠伸(あくび)をして続ける...
山本周五郎 「百足ちがい」
...真実味が欠けて来た...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...警察の連中に欠けている医学上の知識を持っている御蔭(おかげ)で...
夢野久作 「一足お先に」
...つねに音信を欠かさなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...夜の眠りすら欠くばかりに...
吉川英治 「親鸞」
...まったく欠除されている武蔵と禅門との交渉の一端が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その聡明を欠いている又八などが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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