...僕は両側に並んだ店や目まぐるしい人通りに一層憂欝にならずにはゐられなかつた...
芥川龍之介 「歯車」
...絶えず曳網から雄大な景色――水ぎわから頂上まで欝蒼たる樹木に被われた高い丘にかこまれた長い入江...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...沈欝な調子であった...
梅崎春生 「日の果て」
...性格も陰欝で厭人的(えんじんてき)で...
江戸川乱歩 「悪霊」
...沈静、多少の憂欝...
種田山頭火 「其中日記」
...やゝ沈欝、しばらく散歩...
種田山頭火 「其中日記」
...もつと憂欝な重苦しい心持を期待した...
田山録弥 「赤い鳥居」
...そうなくてさえヒポコンドリイのように常に気の欝いでいる自分の症状に対してはますます好くないと思ったけれど...
近松秋江 「狂乱」
...この種の憂欝に沈みこみ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...陰欝な影をたたえて...
豊島与志雄 「操守」
...凡てが陰欝に曇ってきた...
豊島与志雄 「古井戸」
...ますます無口になり憂欝になってゆきました...
豊島与志雄 「水甕」
...ただ御前が欝陶(うっとう)しいだろうと思ってさ」無言の人は再び右の手の平を...
夏目漱石 「虞美人草」
...平次は一寸(ちよつと)憂欝(いううつ)になりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸中の欝屈のはけ口を見出し得ない焦立たしさに...
三好十郎 「斬られの仙太」
...名状すべからざる陰欝な鬼気が森森とつづいていった...
横光利一 「旅愁」
...あとに残った陰欝な...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...欝(うつ)として此文珠岩(いわ)を被(お)へり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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