...欝金草賣は謹んで無言のままに頭(くび)を俛(た)れた...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「欝金草賣」
...雨の日や曇った日には妙に陰欝な感じを起させるが...
大杉栄 「獄中記」
...あんまり憂欝だから二三杯ひつかける...
種田山頭火 「行乞記」
...憂欝なんか吐き捨てゝしまへ...
種田山頭火 「行乞記」
...七月十五日一切憂欝...
種田山頭火 「行乞記」
...もう郵便がくる日かげ若葉めざましい枯枝をひらふ・郵便もきてしまへば長い日かげ・湯があふれる憂欝がとけてながれる(改作)五月廿二日とてもよいお天気...
種田山頭火 「其中日記」
...ほがらかな憂欝とでもいはうか...
種田山頭火 「其中日記」
...……――私は憂欝になる...
種田山頭火 「其中日記」
...何となく憂欝...
種田山頭火 「其中日記」
...……沈欝のやりどころがないのである...
種田山頭火 「其中日記」
...不安と疑いとに悩まされて欝(ふさ)ぎ込んでいると...
近松秋江 「狂乱」
...此処は西欝々(うつうつ)とした杉山(すぎやま)と...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一瞬間前の陰欝な気分と現在の快暢な気分とが...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...そして皮肉な微笑と憂欝な微笑とのうちに...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...それから来る陰欝な影を受けない日向へ...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...その暗い陰影に劃られた山山の襞には憂欝と冷酷の色が深く刻まれてあつた...
「修道院の秋」
...静寂(しずか)な重苦しい陰欝なこの丘の端(はず)れから狭いだらだら坂を下ると...
水上滝太郎 「山の手の子」
...欝(うつ)として此文珠岩(いわ)を被(お)へり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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