...何でも香櫨園(こうろえん)の方の永楽アパートとか云う所に行かれたそうです...
谷崎潤一郎 「細雪」
...香櫨園(こうろえん)だけは海水浴場出来(でけ)まして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...私連れて香櫨園い帰って来ますと...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...いつでも出しなに「こいから香櫨園い行きます」いうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...この辺(へん)、楓(かえで)が割合いに少く、かつひと所にかたまっていないけれども、紅葉(こうよう)は今が真(ま)っ盛(さか)りで、蔦(つた)、櫨(はぜ)、山漆(やまうるし)などが、杉(すぎ)の木の多い峰のここかしこに点々として、最も濃(こ)い紅(くれない)から最も薄(うす)い黄に至(いた)る色とりどりな葉を見せている...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
......
種田山頭火 「其中日記」
...櫨紅葉の美しい一枝を折つて戻る...
種田山頭火 「其中日記」
...陛下は黄櫨染(はぜぞめ)の御袍を召されて紫辰殿(ししいでん)に出御され...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...夕闇を通して山櫨(さんざし)の匂いと果樹園の匂いとが二人の鼻に迫った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...山櫨(さんざし)が花を開いていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...東廂の北端に人影ゆらぐと見る間に、黒袍の前行に續く御劍御璽の捧持者の間を、黄櫨染の御袍、立纓の冠を召された聖上陛下が、御裾を待從に捧げさせ給ひ、げにも威風堂々として出御せさせらる...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...大きな櫨の木の生えてゐる石崖のところを雄二達の舟は過ぎてゐた...
原民喜 「潮干狩」
...非常に古い山櫨(さんざし)の木の列が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この黄櫨の黄はその樹の心材が黄色だからである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...上つ方の着物となる黄櫨染であります...
牧野富太郎 「植物記」
...日本の以前の学者は黄櫨は日本のハゼだと思って居ったが...
牧野富太郎 「植物記」
...黄櫨という一つの植物の片方だからハゼではない...
牧野富太郎 「植物記」
...バラバラと彼方(あなた)の黄櫨(はじ)の木の下へ駈けだした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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