...櫛箱の中にあったと言っている...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...櫛箱(くしばこ)を出して鏡台に向ったお君の面(かお)には...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅吉の手に抱えている櫛箱に眼をつけますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...どちらへおいでになったでしょう」櫛箱をさげたまま...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅吉はぼんやりと櫛箱をそこに置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...櫛箱(くしばこ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...その座右に置いてある櫛箱(くしばこ)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...閃々(せんせん)として波間をくぐる魚鱗のように、町々辻々の要所要所をくぐり抜けて血を吸って帰るこの人の癖は、米友に於てもよく心得たものだが――いかに潜入が得意の人とはいえ、はじめての室内へ入って来て、櫛箱と、剃刀と、それから、なおよく見給え、ちゃんと下剃(したぞり)を濡らすためのお湯まで汲みそろえてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...支那(しな)出来の櫛箱(くしばこ)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お櫛箱(ぐしばこ)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...投げるように櫛を櫛箱に入れたお玉が...
森鴎外 「雁」
...悲しくなるわね」「くわばらくわばら」とおつねは鬢盥や櫛箱を片づけながら云った...
山本周五郎 「ひとでなし」
...油染みた桐の櫛箱(くしばこ)や...
吉川英治 「治郎吉格子」
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