...とう/\櫃(ひつ)を見つけたので...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...飯櫃(びつ)といっしょに二階に這いあがりました...
梅崎春生 「幻化」
...櫃の上の鎧武者のお尻に触っている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...平吉はこちらから三つ目の長櫃の前へ往った...
田中貢太郎 「春心」
...・春もどろどろの蓮を掘るとや・春がゆくヱンジンが空腹へひびく・くもりおもたい蛇の死骸をまたぐ・食べるもの食べつくし雑草花ざかり・春はうつろな胃袋を持ちあるく・蕗をつみ蕗をたべ今日がすんだ・菜の花よかくれんぼしたこともあつたよ・闇が空腹・死ぬよりほかない山がかすんでゐる・これだけ残してをくお粥の泡・米櫃をさかさまにして油虫・それでも腹いつぱいの麦飯が畑うつ・みんな嘘にして春は逃げてしまつたどしやぶり...
種田山頭火 「其中日記」
...世話人の持つて来て置いて行つて呉れた四角の小櫃(こびつ)の中の米をさがした...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...櫃より之を取り出だし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...米櫃(こめびつ)の蓋(ふた)をあけて見た...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...土藏の中の唐櫃(からびつ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...)この櫃の隅はまだ尖っているやら...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...その中にたのしみはあき米櫃(こめびつ)に米いでき今一月はよしといふ時たのしみはまれに魚烹(に)て児等(こら)皆がうましうましといひて食ふ時など貧苦の様を詠みたるもあり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...三百文の切山椒は飯櫃の蓋(ふた)に盛り上げる程あつたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此櫃を柏軒の家に託した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...内侍所(ないしどころ)の御櫃(みひつ)...
吉川英治 「私本太平記」
...「湖水のそこに沈めてありました石櫃(いしびつ)をあげて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どうせお飯櫃(ひつ)ぐらいにしか...
吉川英治 「夕顔の門」
...往来でない筈だが」「鎧櫃(よろいびつ)を背負(しょ)っているじゃないか」「ウム……おやっ? ……こいつあ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...鎧櫃と三本錐をかつがせて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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