...鉄の檻の一番下にはまっている円形の太い台金でもって...
海野十三 「怪塔王」
...まるで檻の中に入れられたライオンのように...
海野十三 「キド効果」
...少年は余程激しい折檻(せっかん)を受けたと見えて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...檻の底に車輪の脚がついてゐるらしくからからと音たてて舞臺へ滑り出たのである...
太宰治 「逆行」
...父親が自分の娘を折檻したまでの話じゃありませんか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...……家々は檻の様なものを乱雑に積み上げて...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...必(かならず)手ひどい折檻(せっかん)などはなされまじ...
永井荷風 「榎物語」
...檻を破って這(は)い出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...檻の天井には百貫目以上の石を吊ってあるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...○上野の動物園にいつて見ると(今は知らぬが)前には虎の檻(おり)の前などに来ると...
正岡子規 「病牀六尺」
...カギで檻房の小さい扉を開ける...
三好十郎 「その人を知らず」
...去定は座敷牢を造って檻禁(かんきん)しろと云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...冬の夜の美しい女スリの肌のぬくみや友禅の夜具の檻(おり)に...
吉川英治 「大岡越前」
...――罪なき盧植将軍を、檻車に囚えて、洛陽へ差し立てたりなどしたために、たちまち、官軍は統制を失って、賊にその虚をつかれたのであろう」と、嘆じた...
吉川英治 「三国志」
...ご折檻(せっかん)は身にこたえる...
吉川英治 「私本太平記」
...という折檻状を発したのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...反逆人花栄(かえい)と一賊を檻車(かんしゃ)に乗せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...厳(きび)しく折檻(せっかん)して...
吉川英治 「日本名婦伝」
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