...檣(ほばしら)が二本出て居る様が見える...
石川啄木 「病院の窓」
...其檣を眺むるともなく眺めて「破船」といふことを考へた...
石川啄木 「病院の窓」
...ただ上衣とシャツとを檣に打ちつけられているだけとなった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...後檣(ミズンマスト)山と言われているごつごつした嶮岨(けんそ)な高地になっていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...檣(しょう)を連ねて来り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...檣頭の旗影また点々として見え来たりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...思いがけなき敵味方の檣(ほばしら)と軍艦旗はかなたこなたにほの見え...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...檣櫓(しょうろ)の上に達すると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...檣(マスト)の上の横手に無雑作に腰打ちかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...檣や索綱(つな)の黒い影の上に遙か高く...
中島敦 「環礁」
...三檣砲艦のレコォだけは辛うじて追尾して行ったが...
久生十蘭 「海難記」
...檣に縛りつけてあった葡萄酒の樽が残っていた...
久生十蘭 「海難記」
...高く飛んで檣へ貼りつくのもあります...
久生十蘭 「手紙」
...帆走する場合を考慮に入れて檣(ほばしら)にする円材と帆布まで用意し...
久生十蘭 「ノア」
...檣は全部船尾へ集り...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...互いの船の檣頭燈や...
牧逸馬 「運命のSOS」
...美しい一艘の官船が檣頭(しょうとう)に許都(きょと)政府の旗をかかげて...
吉川英治 「三国志」
...三本帆檣(ほばしら)...
吉川英治 「新書太閤記」
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