...ゆうべその檜垣(ひがき)の外で...
芥川龍之介 「偸盗」
...狭い湯檜曾川へ流れ込んだ日には...
石川欣一 「山を思う」
...雄拔なる黒檜山を仰ぎ見ては...
大町桂月 「赤城山」
...いよ/\黒檜の肩ともいふべき處に到れば...
大町桂月 「赤城山」
...古檜老杉欝として...
大町桂月 「金華山」
...檜葉菩薩筆とりて...
大町桂月 「夜の高尾山」
...材が檜であるから水々しく浮き立っている...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...檜垣がからかうように訊く...
田畑修一郎 「石ころ路」
...飲み疲れても檜山はまだ立ち上ろうとせず...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...僅かな埋め火の炬燵に足を差し入れたまま檜山は黙っていました...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...長吉(ちやうきち)をば檜物町(ひものちやう)でも植木店(うゑきだな)でも何処(どこ)でもいゝから一流の家元(いへもと)へ弟子入(でしいり)をさせたらばとお豊(とよ)に勧(すゝ)めたがお豊(とよ)は断じて承諾(しようだく)しなかつた...
永井荷風 「すみだ川」
...桐(きり)の木を去って檜(ひのき)の方に進んで来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...檜木樣は煙草盆を引寄せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「錢形の親分さん、檜物町から、八五郎親分の使で參りました、すぐお出で下さるやうにとのことで」それは、町中の使ひ走りをして居る、身體だけは丈夫さうな中年男です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいそうにはしないで雅趣のある檜破子(ひわりご)弁当が出て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すべてが総檜(そうひのき)の建物で中中美事であつた...
室生犀星 「名園の落水」
...然しその湯檜曾の邊でも...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...藤原郷の方から来たのに清水越の山から流れ出して来た一支流が湯檜曾のはずれで落ち合って利根川の渓流となり沼田の少し手前で赤谷川を入れ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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