...杉檜許も十餘萬株を算すといふので...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...大和の檜隈(ひのくま)の廬入野(いおりの)の宮においでになつて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...檜葉菩薩に待ち合せの相棒に擬せられたるを憤慨し...
大町桂月 「夜の高尾山」
...檜葉や躑躅の茂みの下から...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...檜山領の百姓には...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...この向うの檜原(ひのはら)の大岳山(おおたけざん)の麓(ふもと)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...御承知の通り檜に椹...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう檜枝岐に程近いと友に知らせる...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...碁(ご)を打ちに入らつしやいましたが――檜木樣と私は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「昨夜お前は檜物町へ行かなかつたのか」「宵から寢て居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべてが総檜(そうひのき)の建物で中中美事であつた...
室生犀星 「名園の落水」
...庭の檜(ひのき)の下に殪(たお)れた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...加賀・能登辺では唐檜(とうひ)すなわちアスナロの木をアテともクサマキともいっている...
柳田國男 「地名の研究」
...檜林では五十年の樹が二本伐られ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...ここの屋根にも、檜林にも、風を孕(はら)んだ大粒な雨が、あらい音を立て始めて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...……檜(ひのき)の上や笹(ささ)むらのなかから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...能美(のみ)、江沼(えぬま)、檜屋(ひや)、大聖寺(だいしょうじ)の諸郡に、それぞれ守備をおき、まず将来への基点としておいて、自身は北(きた)ノ庄(しょう)へ陣を移した...
吉川英治 「新書太閤記」
...蒼(あお)い海づらに逆まく渦潮(うずしお)のあいだに漂(ただよ)う弓だの矢だの檜扇(ひおうぎ)だの緋(ひ)の袴(はかま)だのがいたましく瞼(まぶた)に映ってくるのであった...
吉川英治 「親鸞」
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