...投化(とうげ)して黄檗山に住せしなり...
芥川龍之介 「僻見」
...蓬平作(ほうへいさく)墨蘭図(ぼくらんづ)一幀(いつたう)、司馬江漢作(しばかうかんさく)秋果図(しうくわづ)一幀、仙厓作(せんがいさく)鐘鬼図(しようきづ)一幀、愛石(あいせき)の柳陰呼渡図(りういんことづ)一幀、巣兆(さうてう)、樗良(ちよら)、蜀山(しよくさん)、素檗(そばく)、乙二等(おつじら)の自詠を書せるもの各一幀、高泉(かうせん)、慧林(ゑりん)、天祐等(てんいうら)の書各一幀、――わが家(や)の蔵幅(ざうふく)はこの数幀のみなり...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...それから黄檗山にも行つて居られたし...
上村松園 「思ひ出」
...そこには黄檗に似てもつかない弱い胃の腑が溜息を吐(つ)いてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...」文豪の原稿7・30サンデー毎日紀州に光明寺といふ黄檗(わうばく)の寺がある...
薄田泣菫 「茶話」
...書斎の壁にはなんとかいう黄檗(おうばく)の坊さんの書の半折(はんせつ)が掛けてあり...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...出定後語は仲基が黄檗山にカノ藏經の校合を手傳ひに行つて居る間に藏經を讀んだから作れたものであると言ひ傳へられて居るが...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...彼の有名な「黄檗の藏經」の出版は全く鐵眼によつて出來たもので...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...黄檗(おうばく)の高泉和尚(こうせんおしょう)の筆致(ひっち)を愛している...
夏目漱石 「草枕」
...黄檗(おうばく)がどうのと...
夏目漱石 「行人」
...黄檗山時代の写真が残っている...
久生十蘭 「新西遊記」
...黄檗(わうばく)福巌鉄文(ふくがんてつぶん)といふ元禄年中の僧の書なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」檗山錦橋の碑には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして其末に黄檗山にある京水の伯父錦橋が碑の事を附することとする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは黄檗山に別に錦橋の碑のあることを聞いた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...並河(なみかは)総次郎さんがわたくしに黄檗の錦橋碑の事を報ずる文であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分も黄檗(おうばく)の衣鉢(いはつ)を伝えた身であって見れば...
森鴎外 「渋江抽斎」
...胡麻油などをつかう並みの天麩羅とちがって黄檗のは古い種油と鼠の糞のようなボトボトの堅いメリケン粉を用いる...
矢田津世子 「茶粥の記」
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