...帰りて後常に黄檗山(わうばくさん)にいたり...
芥川龍之介 「僻見」
...蓬平作(ほうへいさく)墨蘭図(ぼくらんづ)一幀(いつたう)、司馬江漢作(しばかうかんさく)秋果図(しうくわづ)一幀、仙厓作(せんがいさく)鐘鬼図(しようきづ)一幀、愛石(あいせき)の柳陰呼渡図(りういんことづ)一幀、巣兆(さうてう)、樗良(ちよら)、蜀山(しよくさん)、素檗(そばく)、乙二等(おつじら)の自詠を書せるもの各一幀、高泉(かうせん)、慧林(ゑりん)、天祐等(てんいうら)の書各一幀、――わが家(や)の蔵幅(ざうふく)はこの数幀のみなり...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...唯黄檗と指頭画とには悉皆(すつかり)感服させられた...
薄田泣菫 「茶話」
...黄檗の禅坊主がするやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...いつも青葉若葉の滴るやうな黄檗の空が思ひ出される...
薄田泣菫 「茶話」
...その間に黄檗に行つて居つたのかも知れませぬ...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...而も此の鐵眼の黄檗の藏經は四角い册子の形をして居る...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...日本の大乗仏教は支那から来たせいで、蔵経も梵語(サンスクリット)(古代印度語)の原典の漢訳であるのはやむをえないが、宋版、元版、明版、竜蔵版とかれこれ読みあわせてみると、随所に章句の異同や遺漏があって疏通をさまたげるところへ、天海版、黄檗版、卍蔵版などの新訳が入ってきたので、いっそう混雑がひどくなった...
久生十蘭 「新西遊記」
...元来インゲンマメは昔山城宇治の黄檗山万福寺(おうばくせんまんぷくじ)の開祖隠元禅師(いんげんぜんじ)が...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...又わたくしの望を繋いでゐた江戸黄檗禅刹記(わうばくぜんさつき)も京水の墓誌をば載せてゐない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...江戸黄檗禅刹記(わうばくぜんさつき)を閲(けみ)するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして其末に黄檗山にある京水の伯父錦橋が碑の事を附することとする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...江戸で利三郎が病死するまで世話をした黄檗(わうばく)の僧剛嶽(がうがく)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...黄檗普茶のその謂われから入る...
矢田津世子 「茶粥の記」
...黄檗では煮汁も大根おろしも添えない...
矢田津世子 「茶粥の記」
...とくに黄檗の寺もあったので...
柳田国男 「故郷七十年」
...稚(いとけな)き時より宇治黄檗(おうばく)の道人...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...黄檗系の書風には...
吉川英治 「折々の記」
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