...帰りて後常に黄檗山(わうばくさん)にいたり...
芥川龍之介 「僻見」
...投化(とうげ)して黄檗山に住せしなり...
芥川龍之介 「僻見」
...それから黄檗山にも行つて居られたし...
上村松園 「思ひ出」
...黄檗山の頃は、なんでもあすこが大変涼しいと云ふので行つてゐられたらしく、寺の大きな広間の事ですから、風通しもよかつたのでせうし、ひどく其処が気に入つてゐたやうですが、そのかはり、やぶ蚊が大変だと云ふので昼間でも大きな蚊帳をつつて、その中で絵を描いてゐられたと云ふ事です...
上村松園 「思ひ出」
...漱石氏と黄檗(わうばく)5・18(夕)京都に今歳(ことし)八十幾つかになる老人(としより)で...
薄田泣菫 「茶話」
...唯黄檗と指頭画とには悉皆(すつかり)感服させられた...
薄田泣菫 「茶話」
...黄檗の禅坊主がするやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...そこには黄檗に似てもつかない弱い胃の腑が溜息を吐(つ)いてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...黄檗(わうばく)の隠元(いんげん)が日本へやつて来た折...
薄田泣菫 「茶話」
...黄檗といへば、あそこには名高い鉄眼和尚の一切経の木板が遺つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...書斎の壁にはなんとかいう黄檗(おうばく)の坊さんの書の半折(はんせつ)が掛けてあり...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...「黄檗(おうばく)を出れば日本の茶摘みかな」茶摘みの盛季(さかり)はとく過ぎたれど...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...而も此の鐵眼の黄檗の藏經は四角い册子の形をして居る...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...元来インゲンマメは昔山城宇治の黄檗山万福寺(おうばくせんまんぷくじ)の開祖隠元禅師(いんげんぜんじ)が...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...わたくしは最後に此に附載するに黄檗山の錦橋が碑の事を以てしたい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...墓は檗山竜興院の墓地...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...俗の方は昔日兄上に江戸黄檗禅刹記の事を報ぜし吉永卯三郎君に候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宇治黄檗(おうばく)の鉄眼(てつげん)禅師という坊さんに会ったのが機縁だという...
吉川英治 「大岡越前」
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