...彼は薄暗い電灯の光に黄檗(おうばく)の一行ものを眺めたまま...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...唯黄檗と指頭画とには悉皆(すつかり)感服させられた...
薄田泣菫 「茶話」
...何ぞといふと黄檗のやうなお寺の屋根瓦を一枚一枚描(か)きにかゝる...
薄田泣菫 「茶話」
...そこには黄檗に似てもつかない弱い胃の腑が溜息を吐(つ)いてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...黄檗といへば、あそこには名高い鉄眼和尚の一切経の木板が遺つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...書斎の壁にはなんとかいう黄檗(おうばく)の坊さんの書の半折(はんせつ)が掛けてあり...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...八の一宇治(うじ)の黄檗山(おうばくざん)を今しも出(い)で来たりたる三人(みたり)連れ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...但し黄檗山で藏經を見たといふ...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...出定後語は仲基が黄檗山にカノ藏經の校合を手傳ひに行つて居る間に藏經を讀んだから作れたものであると言ひ傳へられて居るが...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...宇治黄檗山(おうばくさん)の山口智海という二十六歳の学侶が西蔵(チベット)へ行って西蔵訳の大蔵経(一切経または蔵経...
久生十蘭 「新西遊記」
...黄檗山時代の写真が残っている...
久生十蘭 「新西遊記」
...」檗山錦橋の碑には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...杉本の文は偶(たま/\)江戸黄檗禅刹記中に存してゐること...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「好天気にて休館(京都図書館の休業)なるを幸(さいはひ)十時頃より黄檗なる錦橋の墓を探りに出掛候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...江戸で利三郎が病死するまで世話をした黄檗(わうばく)の僧剛嶽(がうがく)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...黄檗普茶のその謂われから入る...
矢田津世子 「茶粥の記」
...胡麻油などをつかう並みの天麩羅とちがって黄檗のは古い種油と鼠の糞のようなボトボトの堅いメリケン粉を用いる...
矢田津世子 「茶粥の記」
...宇治黄檗(おうばく)の鉄眼(てつげん)禅師という坊さんに会ったのが機縁だという...
吉川英治 「大岡越前」
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