...檐(のき)朽ち柱傾き...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...檐端(のきば)に歌ふ鳥の聲さへ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...雨露(うろ)を凌がぬ檐(のき)の下にも圓頓(ゑんどん)の花は匂ふべく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...檐頭(えんとう)に立寄りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...二人の訪問者は低い檐(やぐら)の下に...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...祇園精舍の檐朽ちて葷酒の香(か)のみ高くともセント...
土井晩翠 「天地有情」
...障子を開け払った檐頭(のきさき)に...
徳田秋声 「黴」
...今日は簾を買つて檐に吊したり...
徳田秋聲 「老苦」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...網曳き明石の淋しい檐下を辿つて來ると...
長塚節 「須磨明石」
...何處(どこ)かで凍(こほつ)てた土(つち)へ響(ひゞ)くやうな(にはとり)の聲(こゑ)が疳走(かんばし)つて聞(きこ)えると夜(よる)は檐(のき)の隙間(すきま)から明(あか)るくなつた...
長塚節 「土」
...雀は便利な人の檐端を恐ろしい蛇の為めに追はれたのである...
長塚節 「隣室の客」
...戸を閉した暗い家の檐下をひらつて歩きながら...
林芙美子 「雨」
...組紐(くみひも)を盤帯(はちまき)にした帽檐広(つばびろ)な黒羅紗(ラシャ)の帽子を戴(いただ)いてい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...檐(のき)も柱も濃い色のペンキで塗上げた支那料理屋や...
眞山青果 「茗荷畠」
...内端(うちは)な女心(をんなごゝろ)の泣(な)くにも泣(な)かれず凍(こほ)つてしまつた檐(のき)の雫(しづく)は...
水野仙子 「日の光を浴びて」
...(ひかげ)はもうヴェランダの檐(のき)を越して...
森鴎外 「かのように」
...檐(のき)に高く弔(つ)ってある鸚鵡(おうむ)や秦吉了(いんこ)の籠(かご)...
森鴎外 「雁」
便利!手書き漢字入力検索