...念入りな象徴的祝辞文(つまり女王の御機嫌をとるための...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それでもなお臧の機嫌をとることができなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...」一寸機嫌をとるつもりで云ったんだが...
豊島与志雄 「童貞」
...父上一人の御機嫌をとるために...
直木三十五 「南国太平記」
...この人は顔の怖いに似ず子供の機嫌をとることが上手だつた...
中勘助 「銀の匙」
...君はあまり鼠を捕(と)るのが名人で鼠ばかり食うものだからそんなに肥って色つやが善いのだろう」黒の御機嫌をとるためのこの質問は不思議にも反対の結果を呈出(ていしゅつ)した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...わざと旦那に負けて御機嫌をとるような人ですから」「すると怪しくない人間は無いじゃないか」「奇月宗匠位のものでしょうよ」「そう言うお前は?」「まァ」お峰はサッと顔色を変えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一揆が徘徊すると酒肴を出して御機嫌をとる向きもあったが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...私は王の御機嫌をとるつもりで...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...殿は私の機嫌をとるように言い出された...
堀辰雄 「ほととぎす」
...婦人の御機嫌をとるのは大変に苦手であり...
牧野信一 「断酒片」
...三斎隠居の機嫌をとるために...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今とちがって左翼意識が何かしら新鮮らしい感を与え若い者の機嫌をとる人は皆そんな事を口にしがちであった時代であるにも拘らず...
森於菟 「屍体異変」
...おちづの機嫌をとるように...
山本周五郎 「風流太平記」
...むしろ信長の機嫌をとる態度に変っていたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...あたかも楽しまない病人の機嫌をとる婦人のように...
吉川英治 「新書太閤記」
...お米は、かれの遅疑をみると、「いいとおっしゃったのでしょう、ね、あなた」あわてて、一生懸命に、啓之助のそばへすりよって、男の体を抱くように、「じらさないで、後生(ごしょう)ですから」と、機嫌をとると、「エイ、娼婦(しょうふ)みたいな真似(まね)をするな」啓之助は、かえって癇(かん)にふれた声をして、お米を突き放して起き上がりざま、ふところからつかみだした船切手(ふなぎって)の木札を、女の膝へ叩きつけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お甲が機嫌をとる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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