...その簪の橘(たちばな)が蘂(しべ)に抱きました...
泉鏡花 「怨霊借用」
...これがあながち橘先生ならば住所なんぞなくたってわかるだろうという心臓のせいばかりではなく...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...土地の人達は橘屋(たちばなや)と呼んでゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...栄蔵のお家(うち)の橘屋ではびつくりした...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...橘 止めないでおくれ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...」橘 お父上、許してくだされ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...橘 ああ我が恋人...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...七月十三日(土曜)午前十一時に家を出る、清と道子を室橋医院へ送り届け、中泉眼科へ寄り、橘の家へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昨日の座談会の定食がわりに美味かったから、夜の五円のならいゝだらうと思ったのに、これが少量で全く満腹しないので、有志即ち僕・女房・橘の三人だけ、いんごう家へ、ビフテキとライスカレーを食ひ、橘のとこへ戻り、古風なる二十一といふ遊びを十時近く迄やり、甚だ当るので気持よかった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まず天下にこの立花家花橘だけだろう...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...で、公がハルピンへゆかれる時も、その送別の席上、『こんど、俺が帰ってきたら、有楽座のようなボードビルを建ててやるから、自重して、そこへ年二回くらい出るようにしろ』と、橘之助に言った...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...隠退した圓太郎(橘家・五代目)がやり...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...昔の思われる花橘(はなたちばな)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一人は七種香(しちしゅこう)の価(あたい)高いものを携えてこれを橘の君に奉れと申し出るのであった...
室生犀星 「姫たちばな」
...橘を呼んでいった...
室生犀星 「姫たちばな」
...津の国人と和泉の国人は憑(つ)かれたように橘の門の辺(あたり)に来て...
室生犀星 「姫たちばな」
...二人はもう八十日も橘の館(やかた)に通うていること...
室生犀星 「姫たちばな」
...橘柚金黄楓錦紅...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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