...長唄(ながうた)も柳橋(やなぎばし)では指折りだそうだ...
芥川龍之介 「一夕話」
...二人の乘つた電車が京橋の上で停電に會つて...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...橋杭に鳥は棲(す)むまい...
泉鏡花 「海の使者」
...厩橋側(うまやばしそば)に富士屋という肉屋があって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...石橋をわたりおえて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...其後(そのご)父親が死んだ折(をり)には差当(さしあた)り頼りのない母親は橋場(はしば)の御新造(ごしんぞ)の世話で今の煎餅屋(せんべいや)を出したやうな関係もあり...
永井荷風 「すみだ川」
...行手は千住の大橋で...
中里介山 「大菩薩峠」
...船から河岸へ掛けた橋を渡って...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...やがて亥刻(よつ)半(十一時)平次は和泉橋(いずみばし)の方へ静かに歩み寄りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本橋の末広ビルの三階に本社があって副業に「化粧品新報」というのを発行している...
久生十蘭 「魔都」
...清・女房を市ヶ谷の室橋医院迄送り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さっきそれを渡った覚えのある木の橋に近づき出した...
堀辰雄 「幼年時代」
...橋あり長さ数十間その尽くる処嶄岩(ざんがん)屹立(きつりつ)し玉筍(ぎょくしゅん)地を劈(つんざ)きて出ずるの勢あり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...大きな木の陸橋が列車の上に架けられているのを見た...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...霧渓所撰の錦橋行状に年齢の齟齬を見ることを言つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...太橋一家はだいぶ睨(にら)まれているから...
山本周五郎 「新潮記」
...今まで橋の欄干(てすり)に縋り付いて泣いていた婆さんが...
夢野久作 「白髪小僧」
...矢矧(やはぎ)の陣所から八橋(やつはし)まで出て...
吉川英治 「私本太平記」
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