...浜まで押してくれたらおらお前に惚(ほ)れこすに」君はあきれて橇から離れて逃げるように行く手を急ぐ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...それらが橇(そり)で岸にはこばれ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...橇(そり)で乗り越して行く時にくずれるさまなどから...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...橇の鐸(すゞ)の音が聞えたやうに思つたが...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...橇のほうもいつか止まってしまっている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...あれらの山々がそうしてゐる間にも刻々と切り崩づされるに随つて金貨を積んだ橇の音が次第々々に近づいて来てゐるのだといふ素晴しい夢に誘はれてゐたのである...
牧野信一 「熱海線私語」
...――「おゝ、歌はう、幸福の枝を抱へたお前の肩に凭つて私達が橇道を降つて行く帰りの、橇の上で歌はう、未だ、あの幸福の枝は完全に吾々の手に帰したとは云へぬであるから、――一刻の猶予を与へてお呉れ...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...橇と荷物の後から最後にフランソアがあがつてきた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...橇は雪道を飛んでいつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...マーシーディズが荷を積んだ橇に乗つていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...橇は四分の一マイルもへだたつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...「ちようど今俺の橇が外にある...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...バックが自分の輓具で橇につけられた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...馬橇の値の高さなど...
横光利一 「旅愁」
...」天井に頭の閊える橇の中で...
横光利一 「旅愁」
...下の路で橇の柄を握り力んでいた子供は...
横光利一 「旅愁」
...駅からの帰りは橇にせず彼は歩いていった...
横光利一 「旅愁」
...上陸隊――二十名の男と橇を牽くための五十五頭のアラスカ犬――の健康状態は大変に良好だった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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