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饗庭篁村 「木曾道中記」
...朝日がようよう高い東嶺を抜け出て樹々の葉を透してくる...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...樹々の若葉の美しいのが殊に嬉しい...
田山花袋 「新茶のかおり」
...あゝこともなしこともなし樹々よはにかみ立ちまはれ...
中原中也 「山羊の歌」
...大樹々々の凄さの中に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...樹々の半圓の方を見つめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...窓とすれすれのところで苦しげに葉を揺すりながら身悶(みもだ)えしているような樹々の外には殆ど何も見えない客車の中で...
堀辰雄 「菜穂子」
...隈なく樹々の枯葉は落ちきつてゐた...
牧野信一 「悪筆」
...どちらを選ぶ」彼女の声は樹々のなかの雨のように美しくさざめいた「何方を選ぶ...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...樹々の梢を燃え立たせ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そのように重く生命の樹々を揺りながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...街には人の冬ごもり明るい楽しい美しい樹々には虫の冬ごもり暗い悲しいたよりない冬の夜すがら鳴る風や降る雪霜のしみじみとたよりに思う樫の樹は伐(き)りたおされて枯らされて炭焼竈に入れられて明日は深山に立つけぶりその樫の樹ともろ共に灰か煙りかかた炭かあとかたもなく消えて行く悲しい悲しいそのいのちたれがあわれと思おうか小さい小さい虫一つたれがあわれと思おうかこのうたがだんだん耳に近くに聞こえて来ましたから...
夢野久作 「虫の生命」
...そして心から懐かしげに庭の樹々を見まわしたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...築土ごしの樹々を透して...
吉川英治 「平の将門」
...樹々の眠りをさまして翔(か)ける怪鳥(けちょう)のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...樹々の姿におのずから統一がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...樹々の梢(こずえ)が互いに交差してはまた離れるように...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...そういう樹々が無数に集まって景観を形成するとすれば...
和辻哲郎 「京の四季」
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