...樸はあら木...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...自分は四年前から誠実にかつ純樸に被告に奉公していたのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それで大體から考へても釋言の全體の體裁は釋地などの體裁よりも古樸に出來てゐるから...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...人間本然の純樸な詩的發想は...
萩原朔太郎 「青猫」
...原始の單純素樸なる自然定律の時代から...
萩原朔太郎 「青猫」
...酒になる前に行ふ純樸な型に依る舞踏の勢ぞろひをつくつてゐます...
牧野信一 「舞踏会余話」
...簡樸(かんぼく)なるは漢土の詩の長所なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...雅樸(がぼく)なるあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...物の雅樸と物の婉麗とを選択するの必要あるのみならず...
正岡子規 「俳諧大要」
...例へば雅樸なる句をものするには甚だ句調の和合(わごう)に長じながら...
正岡子規 「俳諧大要」
...ギリシヤ劇などに現れてゐるやうな素樸な運命觀に舞ひもどるやうな氣持がしないでもない...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...模写説は心の外に物があると素樸に考える素樸実在論であり...
三木清 「哲学入門」
...人民多くは淳樸の風を失い...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...森島氏は樸忠五世の祖忠上(ちゆうしやう)の時阿部正次に仕へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伊東大典医は冲斎玄樸であらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼は上役の前で淳樸(じゅんぼく)を装うために国詞を使うのではあるまいか...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...崩れた土から喰み出ている石塊のおもむき蒼樸たる古情...
横光利一 「夜の靴」
...明治四十五年〔無題〕跣足(はだし)で歩いた粗樸な代(よ)の人が石笛を恋の合図に吹くよな雲雀(ひばり)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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