...九霞山樵(きうかさんせう)の水墨山水――僕は時時退屈すると弥勒(みろく)の出世でも待つもののやうに...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...一段下れば農樵の家あり...
大町桂月 「房州の一夏」
...これで鄭樵が一家の目録學を著はして居るのでありまして...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...此の鄭樵といふ人は頭腦の明敏な人であつたと見えて...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...或いは山方(やまかた)へ出入りの木樵(きこり)炭焼(すみやき)で...
中里介山 「大菩薩峠」
......
前田普羅 「普羅句集」
...月樵(げっしょう)の『不形画藪(ふけいがそう)』を得たるは嬉し...
正岡子規 「病牀六尺」
...この辺の習慣では他人の山林へ這入つて木を樵(こ)つて来ても咎(とが)めないのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...恩知らずの樵夫は提婆達多(だいばだった)の前身だとあるが大虫は誰の前身とも説いていない...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ大工や屋根屋や樵夫(きこり)がゐた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...樵歌に「宅西竹林...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜(よ)が明けて樵夫(きこり)が一人通り掛かつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...山に入って採樵(さいしょう)せんとする者がいわば山神の領分を侵さんとする一つの言訳である...
柳田國男 「地名の研究」
...もしこの樵夫にせめて松任の餅屋ほどの気働(きばたら)きがあったら...
柳田国男 「山の人生」
...尾花沢の口のところに樵夫(きこり)の部落がありましてね...
山本周五郎 「おばな沢」
...ひとりの樵夫(きこり)を見かけたので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...七花八裂(しちかはちれつ)一樵夫(きこり)のような男が...
吉川英治 「親鸞」
...「樵夫(きこり)だ」首が沈む...
吉川英治 「源頼朝」
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