...富樫入道仏誓をして守らしめたる燧山城の要害...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...長さの異る三枚の樫の板を後に結びつけた子供が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...『柳や、樫や、白楊や、松や、ぶなや、小麦や、其他のいろんな植物には花がないやうですね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...高樫(たかがし)の木下蔭(このしたかげ)に声はさやさや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それに樫の直ぐ下まで一面(いちめん)の麦畑(むぎばたけ)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...けれども鞘の格好(かっこう)はあたかも六角の樫(かし)の棒のように厚かった...
夏目漱石 「門」
...樫の木が生え出して...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
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山之口貘 「鮪に鰯」
...その日はまだ昏れないうちに樫田村というところの...
山本周五郎 「おばな沢」
...十樫は恥を忍んで...
山本周五郎 「さぶ」
...樫尾初蔵から志村のぶ子に送った暗号入りのもので...
夢野久作 「暗黒公使」
...その時に樫尾大尉は...
夢野久作 「暗黒公使」
...自分達の住居(すまい)はこの間山奥の岩の間に立てかけた樫の丸太の中程にある小さな小さな虫の穴でした...
夢野久作 「虫の生命」
...樫の苗木ぐらゐ植えて根づかぬ木も無い...
横瀬夜雨 「春」
...その蔭には樟や竹や樫の一列の森が自らの防潮の林をなしてゐる...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...お光さんは、パッと、指先と唇のあいだから煙草の煙をはいて、「それから、あの、樫井君、石炭屋の高瀬とあの夫人(マダム)や娘を、どこかで捕まえる機会はまだ見つかりません?」樫井は、ふけだらけな頭をかいて、「どうも、うまく探れねえんだ」「じゃ、落第よ、君は」「撲(なぐ)るとか、殺すとかいう場合には、いくらでも吾輩(わがはい)は先頭に立つが」「なんにも報告がないの」「きょう本牧(ほんもく)へ行ったことだけは分っている」「そんなら、私だって知ってるわよ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...結果をみていたお光さんや黒眼鏡や樫井たちは...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...樫や椎の茂みを抜き...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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