...彼れは固(もと)より樫(かし)の棒位の身じたくはしていたが...
有島武郎 「カインの末裔」
...此の古い樫は千五百年か千六百年の間生きてゐたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『柳や樫やその他の木にも花は咲くのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...下の西洋樫(せいやうがし)の木が...
鈴木三重吉 「桑の実」
...「あの樫の箪笥の左側の方に帽子箱がありますよ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...左手の奥には樫や椎の立木がこんもりと茂って...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...案外長く何時までも高い樫の梢の半面や...
永井荷風 「花より雨に」
...部屋の真中に大きい長い樫の机があったり...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...せんだっての暴風(あらし)で倒れた樫(かし)を...
夏目漱石 「夢十夜」
...私は滑らかな樫の階段を下りた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...樫田もゐた...
牧野信一 「日本橋」
...日のまひる時ムルタがうたった時から以後何の物音もその樫の樹から聞えなかった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...その樫の木の葉の間でチャランチャランとお金のぶつかる音がします...
夢野久作 「ツクツク法師」
...それは大きな樫の丸太で...
夢野久作 「虫の生命」
...「あいつだけ知らないのじゃないか、きょう競馬に行くことを」と、樫井は言った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...樫(かし)の太枝をやッと打つと...
吉川英治 「剣難女難」
...四尺二寸の樫(かし)の杖(じょう)を提げている男だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...樫(かし)、柏(かしは)、冬青(もち)、木犀(もくせい)などの老木の立ち込んだ中庭は狹いながらに非常に靜かであつた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??