...樫(かし)の木でゆたかに彫刻されているが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...千樫(ちがし)と予とふたりは霜深き岨路(そばみち)を急いだ...
伊藤左千夫 「白菊」
...あるいは無数の氷柱をつけた樫の林やおごそかな松がおおいかぶさった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大明竹(たいみんちく)や樫(かし)の葉の生い繁(しげ)った薄暗い方へもぐって行ってしまったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「樫(かし)の葉を取って...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...樫の葉がくれ夕まぐれ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...部屋の中を見回すとまん中に大きな長い樫(かし)のテーブルが置いてある...
夏目漱石 「三四郎」
...物の見事に樫の砲架の上に乗ったのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...少し訊いてみたいと思いますが――」平次は樫谷三七郎を顧みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...廊下にあった樫材の花台でドアの鏡板を打壊しにかかった...
久生十蘭 「湖畔」
...」樫田は云ひ返した...
牧野信一 「日本橋」
...無言のまま樫の樹によりかかっている...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...門番の壁のところに玄徳槍が二本と樫の六尺棒が...
室生犀星 「名園の落水」
...――父親は長沼十樫(とがし)といい...
山本周五郎 「さぶ」
...樫井も西村も三浦も...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...樫(かし)の太枝をやッと打つと...
吉川英治 「剣難女難」
...長やかな樫(かし)の棒が持たれていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それに混つて折々樫鳥までが吹き飛ばされて来た...
若山牧水 「木枯紀行」
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