...爐邊に据ゑてある背の高い樫造りの椅子に腰をかけてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...『樫の木の行列虫は他の方法で行進する...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...高樫(たかがし)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「おかしかしかし樫の葉は白い...
鈴木三重吉 「千鳥」
...背を樫の古木の根株にもたせ...
太宰治 「逆行」
...白樫(しらがし)の森に行けるような手段(てだて)を相談されました...
豊島与志雄 「お月様の唄」
...青銅色の葉をつけてる樫(かし)の木立の陰に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どれ程(ほど)樫(かし)の柄(え)を攫(つか)んでも決(けつ)して肉刺(まめ)を生(しやう)ずべき手(て)でないことを明(あきら)かに示(しめ)して居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...皆樫(オーク)で...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...――敵討ださうぢやございませんか」平次は同心樫谷三七郎の側に差寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...黒樫(くろかし)の腰板をまわした...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その窓の前にある高い樫の樹を見あげながら言つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私は滑らかな樫の階段を下りた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どこかの樫の根もとの穴に子狐たちの唸りあう声はあつさの中の赤い脈のようであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...雷鳴が山々に旅し去ってやわらかい雨が降って来た時ムルタは樫の樹にのぼって行った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...樫を見たとかいうことは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...寺の地面うちだけでも、松、杉、楓(かえで)、銀杏(いちょう)などの外に、椎(しい)、樫(かし)、榎、椋(むく)、橡(とち)、朴(ほお)、槐(えんじゅ)などの大木にまじって、桜、梅、桃、李(すもも)、ゆすらうめ、栗、枇杷(びわ)、柿などの、季節季節の花樹や果樹があった...
水上滝太郎 「果樹」
...黒樫(くろがし)の柄(え)を低目に持ち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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