...横町(よこちょう)の角(かど)にはポストが一つ...
芥川龍之介 「浅草公園」
...やっとこの横町の角で下りて...
泉鏡花 「婦系図」
...それでもその横町は...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...横町の角を曲がった...
徳田秋声 「仮装人物」
...横町は真直(まっすぐ)なようでも不規則に迂曲(うね)っていて...
永井荷風 「夏の町」
...パン売りは横町を遠くへと曲つて行つた事が能くわかる...
永井荷風 「花より雨に」
...真暗な横町を足もとしどろに帰つて来た...
永井壮吉 「人妻」
...四人は細い横町を三分の二ほど広い通りの方へ遠ざかったところである...
夏目漱石 「三四郎」
...飯田町の横町から川端の道へ出たトタンに皇后さまの馬車とぶつかってしまった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「相変らず騒々しいな、横町の万年娘が、駆落したって話なら知っているよ」銭形の平次は、恋女房のお静に顔を当らせながら、満身に秋の陽を浴びて、うつらうつらとやっているところだったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは名題の庚申(かうしん)横町ぢやありませんか」「はてね」「小石川の庚申横町て言や知らない者はありやしません」「俺は知らないよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...灸点横町の多の市というのはお灸と鍼(はり)の名人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御仮屋(おかりや)横町でお滝に追い付いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鐘つき堂の鐘が鳴った――ふと、青石横町の、母方の祖母の家で、寝ざめや、寝ぎわにきいた、三ツは捨て鐘で、四つめから数えるのだときいたことから外祖母の家を思いだした...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...青石横町にいると...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...さうなれば来年から横町も表も残らずお前の手下だよと煽(そや)すに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...」この横町の前なら...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...横町に向いた寂しい側面に...
森鴎外 「普請中」
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