...自身の兄の半井清庵(なからいせいあん)という神田明神(かんだみょうじん)の横町に住む医師の宅に駈(か)け込み...
太宰治 「新釈諸国噺」
...横町の角を曲がった...
徳田秋声 「仮装人物」
...隘(せま)いその横町には...
徳田秋声 「爛」
...「さあ――とにかく、寄席へ行けば、判るであろうが――」南玉、何処へ行く油買いに、酢買いに隣りの油は、十文で横町の油は、七文で三文、徳しょと、急いだら横町の、犬の糞、踏んづけた益満は、唄いながら、ずんずん歩いて行った...
直木三十五 「南国太平記」
...横町は丁度座敷へ出て行く芸者の行来(ゆきき)の一番急(いそが)しい時分...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...細い横町(よこちょう)への曲角で...
永井荷風 「寺じまの記」
...横町を出て蕎麦屋(そばや)の行灯(あんどう)を右に通へ出て...
夏目漱石 「虞美人草」
...灸点横町の裏長屋で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつか闇夜に暗い横町かどこかで我等の主人公を闇討にするため...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そのうち病院横町の裏へ来ると...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...そんな横町の一つに...
堀辰雄 「美しい村」
...旅館の前の横町へ姿を現わした...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...「堂島裏」も「横町の光氏」に見る同じいやみを感じるけれど...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...香以を得意の檀那としていた駕籠屋(かごや)は銀座の横町にある方角と云う家で...
森鴎外 「細木香以」
...ほど近い横町(よこちょう)にある料理屋誰袖(たがそで)に案内した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それからその横町を...
山本周五郎 「ちゃん」
...大通りを横切つて幾つかの横町がある...
吉江喬松 「山岳美觀」
...自動車がはいれるかどうかと思われるくらいの狭い横町があって...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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