...こは過(すぐ)る日八重わが書斎に来(きた)りける折書棚の草双紙(くさぞうし)絵本(えほん)の類(たぐい)取卸(とりおろ)して見せける中(なか)に豊国(とよくに)が絵本『時勢粧(いまようすがた)』に「それ者(しゃ)」とことわり書したる女の前髪切りて黄楊(つげ)の横櫛(よこぐし)さしたる姿の仇(あだ)なる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...黒襟の袢纏か何かで洗い髪に黄楊(つげ)の横櫛という...
正岡容 「小説 圓朝」
...或(あ)る情史(柳の横櫛といふ者なりけん)の中の見出しにこの句を置き...
正岡子規 「俳句の初歩」
...横櫛(よこぐし)の女...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...横櫛をさした女が...
吉川英治 「大岡越前」
...髪へ横櫛でも挿しそうな小いきできれいな人だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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