...堂堂たる日本の批評家たちもちつとは僕等に同情して横暴なる歌人や俳人の上に敢然と大鉄槌(だいてつつゐ)を下(くだ)すが好(よ)い...
芥川龍之介 「変遷その他」
...私は横暴な弾圧に心からの憤激を覚え...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...彼(か)の田舎老爺(おやじ)もこの事を知らなかったため横暴なる赤馬車に虐(いじ)められているのであるが...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...「君まで夫婦喧嘩をしちやア困るぢやアないか!」「あいつが獨り勝手な横暴なことを云やアがるから!」「ぢやア...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...とばかりに横暴なことをやりおる...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...横暴な振舞をすると云って...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...二、横暴なり...
太宰治 「パウロの混乱」
...そういう横暴な家老もあれば...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...万人に対して横暴な法律はそれを死刑で罰した...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...国家や法律や他人の繁栄と横暴などをよぎって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幕府時代の横暴なる権力階級に対する反抗の面白さであるといっている...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...日頃用心棒多賀某の横暴な態度に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいへんに横暴なの...
久生十蘭 「キャラコさん」
...横暴な民政党に対抗するために...
火野葦平 「花と龍」
...横暴なる資本家に壓迫されて辭表を出すといふ時に...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...織子 (夕刊をのぞき込みながら)でも近頃ではオマワリの方でも随分横暴なことをするようよ...
三好十郎 「冒した者」
...ところがあの横暴な意図に夢中になっている者には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「資本家を倒すのは人類のためだ」と揚言しながら「実はおれ自身のためだ」というさもしい欲求――「労働運動は多数を恃(たの)む卑怯者の群れだ」と罵倒しながら「おれの儲け処が貴様達にわかるものか」という陋劣(ろうれつ)な本心――「多数党如何に横暴なりとも正義が許さぬぞ」という物欲しさ――「本大臣は充分責任を負うております」という不誠意――どれもこれもその云う口の下からの鼻の表現に依って値打ちは付けられて...
夢野久作 「鼻の表現」
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