...先生も後(のち)ほどいらっしゃいますって」妻は子供を横抱きにしたまま...
芥川龍之介 「子供の病気」
...定子を横抱きにした婆やが...
有島武郎 「或る女」
...仁右衛門は遮(さえぎ)りとめて妻を横抱きに抱きすくめてしまった...
有島武郎 「カインの末裔」
...横抱きに膝へ抱(いだ)いた...
泉鏡花 「縁結び」
...泣き留(や)まぬ譲を横抱きに...
泉鏡花 「女客」
...重い雛人形の樣に横抱きにして褥(とこ)に入れる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...和尚は夫人を横抱きにして洞房(どうぼう)の方へ往こうとした...
田中貢太郎 「悪僧」
...頭を血みどろにした若い男を横抱きにした者...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...一度お前を横抱きにして...
近松秋江 「雪の日」
...それを横抱きに抱き起したなりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...久助君は鞄を横抱きにして...
新美南吉 「耳」
...いきなり横抱きにひっ抱え...
久生十蘭 「魔都」
...無意識のうちに左手で鞄をしつかりと横抱きにして一散に駈け出した...
北條民雄 「邂逅」
...大きな風呂敷包みを横抱きに...
本庄陸男 「石狩川」
...乳呑児を横抱きにして...
正岡容 「寄席」
...横抱きにしがみついた...
室生犀星 「はるあはれ」
...その手は、黒髪長き人を、横抱きにし、掌(も)か紐(ひも)か、ヒラと曳いていた色も、眼にとまらなかったほどである...
吉川英治 「私本太平記」
...横抱きにして駈け出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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