...それから横手(よこて)の坂(さか)の方(はう)へ掛(かゝ)つて見(み)ると...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...出張所の横手の路の先から咳が聞えて...
田畑修一郎 「石ころ路」
...二人とも跣になつて滝の横手から崖をおりてむかふ岸の窪いところをあさつてあるく...
中勘助 「銀の匙」
...新声社は即(すなわち)いまの新潮社が前名にて当時は神田錦町(かんだにしきちょう)区役所の横手にささやかなる店をかまへゐたり...
永井荷風 「書かでもの記」
...横手の桟敷裏(さじきうら)から斜(ななめ)に引幕(ひきまく)の一方にさし込む夕陽(ゆうひ)の光が...
永井荷風 「すみだ川」
...おつぎは見(み)るなと吹(ふ)きつける北風(きたかぜ)を當面(まとも)に受(う)けて呼吸(いき)がむつとつまるやうに感(かん)じてふと横手(よこて)を向(む)いた...
長塚節 「土」
...横手の方には油障子の天窓がありますが恐ろしく高いので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆川半之丞の家の横手に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...横手の押入から行李(こうり)を一つ出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八」二合半坂のとある屋敷の横手...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左横手の押入の襖(ふすま)は開いたまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横手の窓から軍艦のサーチライトがさしこんできてみなの顔を蒼白く照しだす...
久生十蘭 「だいこん」
...不意に横手の押上窓をガタンと開けて...
三好十郎 「樹氷」
...そいつあ本物だ」家主は横手というものをぽんと打った...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...望翠楼の横手へと出た...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...横手の光琳の梅を書いた古(ふる)ぼけた大きい襖子(ふすま)を開けると十畳敷許の内陣(ないぢん)の...
與謝野寛 「蓬生」
...また元の七の家の横手へ戻って来た...
吉川英治 「銀河まつり」
...疲れた身體にうち響きさうな荒瀬の音がツイ横手のところに起つて居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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