...朝鮮銀行の横手をはいると...
高浜虚子 「丸の内」
...二人伴(づれ)が横手の入口から入って来た...
田中貢太郎 「春心」
...少し横手に身をひきながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...コートの横手、菩提樹(ぼだいじゅ)の老木のかげにベンチが一脚...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...あの文化式な住宅の横手の菜園に見かけたことがある...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...飲み終ったコップを横手の小卓へ置きにいって...
豊島与志雄 「阿亀」
...やがて横手の柱も鳴りだした...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...そこの横手の腰掛に彼を坐らせ...
豊島与志雄 「立札」
...室の横手にトタンの庇を出し...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...中洲真砂座(なかすまさござ)といふ芝居の横手の路地にも銘酒屋楊弓場(ようきゅうば)軒を並べ...
永井荷風 「桑中喜語」
...おつぎは見(み)るなと吹(ふ)きつける北風(きたかぜ)を當面(まとも)に受(う)けて呼吸(いき)がむつとつまるやうに感(かん)じてふと横手(よこて)を向(む)いた...
長塚節 「土」
...横手に広い間(ま)があって...
夏目漱石 「坑夫」
...三四郎はやむをえず無言のまま梯子段(はしごだん)を降りて横手の玄関から...
夏目漱石 「三四郎」
...違(ちげ)えねエ」これが普通の場合だと横手を打つところですが...
野村胡堂 「悪人の娘」
...横手の押入から行李(こうり)を一つ出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蔵屋敷(くらやしき)のならびの大黒堂の横手に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...もうそして天の川は汽車のすぐ横手を...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...不意に横手の押上窓をガタンと開けて...
三好十郎 「樹氷」
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