...そのとなりに横向きになって...
海野十三 「宇宙戦隊」
...湯に暖められて艶々(つやつや)と上気した肌、産毛の一本一本に光る、目にも見えぬ露の玉、全身を隈(くま)どる深い陰影の線、それが鏡の面(おもて)に、或はうしろ向き、或は横向き、或は真正面の百千の像となって、ゆらめき動くのだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...脊中に脊負つた辨當箱の上に一匹猿が横向きに乘て居る...
千家元麿 「自分は見た」
...横向きであったので...
徳田秋声 「新世帯」
...葉子は少し横向きに坐って...
徳田秋声 「仮装人物」
...横向きに上半身をくねらしてるのへ...
豊島与志雄 「好意」
...後頭部に少しく痺れがくると、横向きになる...
豊島与志雄 「聖女人像」
...結局横向きに坐って...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...横向きに片腕を長く差伸してる竜子の懐に...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...横向きになってる背中のほうに人の気はいがしたので首をねじむけてみたら「蝉(せみ)」だった...
中勘助 「胆石」
...横向きになっているわたしの先生――じゃありませんか...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゴロンと横向きになつて...
中原中也 「その頃の生活」
...横向きになった頭はのところへ行っているので...
久生十蘭 「魔都」
...花は一茎に数花横向きに開き...
牧野富太郎 「植物知識」
...花は点頭(てんとう)して横向きになっており...
牧野富太郎 「植物知識」
...「探求」の作者も亦大なる横向きなので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...横向きに躯を移していった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...みな手のうらを返したような横向き顔...
吉川英治 「私本太平記」
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