...俳号(はいごう)は青蓋(せいがい)じゃないか?」わたしは横合いから口を挟(はさ)んだ...
芥川龍之介 「一夕話」
...――」お絹の夫も横合いから...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...時には私も横合いから...
芥川龍之介 「開化の良人」
...すると野村も横合いから...
芥川龍之介 「路上」
...藍皮阿五は横合いから手を出して「そんなことは一切乃公(おれ)に任せろ」と言ったが...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...往々口を突き出して横合いから奪い取り...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...横合いの谷間を指さした...
梅崎春生 「桜島」
...突然横合いから腕をグッと捉えた者があった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...アノ鬼検事といわれた元の検事正(けんじせい)塩田先生のことですか」村松検事が愕いて横合いから出てきた...
海野十三 「蠅男」
...横合いから猫の鼻の下をのぞきこみながら...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...お蝶が横合いから口を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをむざむざと横合いから攫われたと思うと...
久生十蘭 「金狼」
...山瀬という中年の囚徒兵が下士官から奪った刀で横合いから...
久生十蘭 「ノア」
...何か御参考になる事が見付かるかも知れませんから……」「そうすると何か犯人に就ての御心当りでも……」と横合いから司法主任が口を出した...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...その横合いから彼に近付いて来た...
夢野久作 「木魂」
...その時に横合いから釜山署長が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「こっちには寄こさないのかね」と横合いから青木が頓狂(とんきょう)な声を出した...
夢野久作 「一足お先に」
...大将には要(い)らないことでござ……」云いかける横合いから...
吉川英治 「新書太閤記」
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