...横合いから御姫様の御顔を御覗きになりました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...横合いから危く突っこ抜かれようとした...
犬田卯 「沼畔小話集」
...往々口を突き出して横合いから奪い取り...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...横合いからうまうまと奪い取られては...
梅崎春生 「Sの背中」
...横合いの谷間を指さした...
梅崎春生 「桜島」
...横合いからわたしの顔をちらりと見た...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...お前が横合いから欲しいというによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...お蝶が横合いから口を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵部の娘が横合いから取り上げてしまいましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が打ち出した肥後の熊本という問題は、米友の頭では問題になりませんでしたけれども、横合いから、それを受取った人が、かえって自分に問題を打ちかけたことになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしが持って帰って有難いお経をあげてやる」うまうまと、横合いから、さらってしまったという、いわれの品だ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...腕比べをいたしましょう」鶴次郎は横合いから生白い顔を出すのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...横合いからじゃじゃ張られると困るんだ...
久生十蘭 「金狼」
...横合いから観察していて呉れるようにと願い...
松永延造 「ラ氏の笛」
...その横合いから彼に近付いて来た...
夢野久作 「木魂」
...その時に横合いから釜山署長が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...確かに見ました」すると、横合いから、「さてこそ...
吉川英治 「三国志」
...大将には要(い)らないことでござ……」云いかける横合いから...
吉川英治 「新書太閤記」
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