...――」お絹の夫も横合いから...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...横合いからだしぬけに牛の群れへおどりかかった...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...「金さん、金蔵さん」長者屋敷のところで、横合いから、火縄銃(ひなわづつ)を担(かつ)いで犬をつれた猟師体(てい)の男が名を呼びかけたのをも気がつかず通り過ぎようとすると、猟師は近寄って来て、金蔵の肩に後ろから手をかけ、「どうした、金蔵さん」「やあ、惣太(そうた)さん」「何だい、えらく悄気(しょげ)てるな」「ああ、少し病気だよ」「大事にしなくちゃいけねえよ」「だから保養に、ここらを歩いているのだ、どうも頭の具合が面白くないからね」「それでは金蔵さん、今日は一日、俺と高円山(たかまどやま)の方へ行かねえか、山をかけ廻ると気の保養になるぜ」「そんな元気があるくらいなら、こうしてぶらぶらしてはいないよ、ああつまらない」「困るな...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前が横合いから欲しいというによって...
中里介山 「大菩薩峠」
...己(き)と戊(ぼ)とが張り合っている横合いから丁が差手をする...
中里介山 「大菩薩峠」
...横合いから口を出し石井権堂というのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...来いッ」横合いから飛込んだ十手が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...魂が抜けているから軽いってね」八五郎は横合いから余計な嘴(くちばし)を容れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腕比べをいたしましょう」鶴次郎は横合いから生白い顔を出すのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...とつぜん横合いからひったくった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...横合いから観察していて呉れるようにと願い...
松永延造 「ラ氏の笛」
...その癖横合いから少しでも不審を打つと...
柳田国男 「故郷七十年」
...横合いから出て来て小腰を屈(かが)めた...
夢野久作 「斬られたさに」
...横合いから申しました...
夢野久作 「少女地獄」
...横合いから待ち構えていたらしい箱自動車が出て来て妾(わたし)を突飛ばした...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ガタガタと動く真鍮(しんちゅう)のノッブの横合いから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私(あたし)が云った通りでしょう」と青木が如何にも自慢そうに横合いから口を出した...
夢野久作 「一足お先に」
...てめえは」そういう横合いから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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