...又夕暮と共に雪が幾分固くなっている以上横切ることは大して苦にならぬ...
石川欣一 「可愛い山」
...この長い砂洲を横切る時...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...大きな足どりで広場を横切るところだった...
梅崎春生 「蜆」
...彼女は、南京豆売りの少年が、なぜそんなことを彼女に囁いたのかについて考えている余裕もなく、街を横切ると、鬼仏洞のある坂道をのぼり始めたのであった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...3.あゆみ横切る...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...シュレック・フィルンを横切ることはできなかった...
辻村伊助 「登山の朝」
...乃(すなわ)ち銀座の大通(おおどおり)を横切るのである...
永井荷風 「深川の唄」
...空を横切る虹(にじ)の糸...
夏目漱石 「草枕」
...暗褐色(あんかつしよく)の波のたゆたゆとゆらめく灣内(わんない)を斜(なゝめ)に横切る時...
「處女作の思ひ出」
...長六閣下の顔がチラリと瞼(まぶた)の裏を横切る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...オリオン座を横切る銀河のほとりに位してゐる...
牧野信一 「南風譜」
...御成道(おなりみち)を横切ると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...御成り小路を横切るときに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...月が横切る日が渡る...
夢野久作 「白髪小僧」
...窓の外をはるかに横切る電車の音ばかりが急に際立って近付いて来た...
夢野久作 「暗黒公使」
...いつも吐き気をもよおして横を向き急いでその前を横切るのである...
横光利一 「旅愁」
...やがて一本の街道を早足で横切ると...
吉川英治 「私本太平記」
...更に浪逆(なさか)の浦を潮來へ横切る時には小雨が降つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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