...根もとから折れて横倒しに倒れかかる帆柱と...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...馬は声も立てずに前膝をついて横倒しにどうと倒れた...
有島武郎 「カインの末裔」
...天狗岩の上に横倒しとなって...
海野十三 「火星兵団」
...横倒しになった醜悪なけだものを見おろして...
江戸川乱歩 「影男」
...俺はやにわに波子を横倒しにして...
高見順 「いやな感じ」
...体を横倒しにして...
田中貢太郎 「狼の怪」
...横倒しになっていた...
豊島与志雄 「死の前後」
...彼は横倒しに線路の上に引きずられ加減に転げ込んだ...
豊島与志雄 「微笑」
...それに力を合せようと周章(あわ)てた長太ももろともに引摺られて横倒しになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...水の中に横倒しになったり...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...横倒しになつた上へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――船虫(ふなむし)のお富と言つてね、懷中(ふところ)が重くて、人間の甘さうなのを選(よ)つて、船が岸へ着いた時、よろける振りをして水の中に突き落し、散々詫びを言ひながら自分の家へつれ込むんです」「――」「昨日の親分は双手(もろて)を懷中へ入れて居たから、横倒しになつて、全身濡れ鼠になつたが、大抵は膝から下で濟みますよ、――まア/\濡れ鼠になつても、命が無事で目出度いことでした」船頭の話を聽いた、八五郎の顏といふものは――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横倒しに引っかけてしまった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...雪の中へ横倒しになった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...与一はバッタリと横倒しになりながら片手を突いた...
夢野久作 「名君忠之」
...そして燭台(しょくだい)の灯(ともしび)をその上へ横倒しにのせかける...
吉川英治 「神州天馬侠」
...何の事もなく私は横倒しに倒れてしまつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...横倒しに倒れた大きな直い幹から直角に伸び出でた枝とも蘖(ひこばえ)ともつかぬ二三本がそれぞれ一抱え以上の大きな木となって並び立っているのもある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??