...新潟で汽車から下りようとするとプラツトホウムは全部雨の横しぶきで濡れてゐます...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...向うを見ることも出来ず傘をつぼめて横しぶきの雨をよけていると...
高浜虚子 「丸の内」
...横しぶきには困つた...
種田山頭火 「行乞記」
...風が出て雨も横しぶきになって袖(そで)もぬれてしまった...
田山花袋 「田舎教師」
...つぶてのやうな雨が横しぶきに凄じく当つた...
田山録弥 「島からの帰途」
...二人の番傘に雨は横しぶきに強く当つた...
田山録弥 「島の唄」
...また雨の降った時などは路がわるい上に横しぶきにしぶくので...
田山花袋 「日本橋附近」
...雨と一緒に横しぶきに吹きつける河霧がふるえ上がるように寒かった...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...雨と一緒に横しぶきに吹きつける河霧がふるへ上がるやうに寒かつた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...雨をり/\はげしく障子を打つ横しぶく雨のしげきに戸を立てゝ今宵は虫はきこえざるらむ九日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...傘なき野道に横しぶきの難義さ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...傘なき野道に横しぶきの難義さ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...湖上よりの横しぶき...
森鴎外 「うたかたの記」
...今に天下を縦横して...
吉川英治 「三国志」
...すみやかに説け」董承はやむなく、「高祖皇帝におかれましては、泗上(しじょう)の亭長に身を起したまい、三尺の剣をさげて、白蛇を※蕩山(ぼうとうざん)に斬り、義兵をあげて、乱世に縦横し、三年にして秦(しん)をほろぼし、五年にして楚(そ)を平げ、大漢四百年の治をひらいて、万世の基本(もとい)をお建て遊ばされたことは、――臣が改めて申しあげるまでもなく、児童走卒といえどもわきまえぬはございません」と、述べた...
吉川英治 「三国志」
...いま天下に縦横し...
吉川英治 「三国志」
...乱軍の中を縦横し...
吉川英治 「三国志」
...太子ヶ嶽を縦横して...
吉川英治 「新書太閤記」
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