...売ってもらえたモリナーレ夫人は権高い無口な二十七...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あの冷たい権高い妻にどういう風に言ったらとっくりと飲み込めるように話せるものだろうかと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...乞食になっても権高(けんだか)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其(それ)は権高(けんだか)な御後室様の怒声よりも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いよいよ権高くなってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し権高だという悪口があるにしても...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...やや権高(けんだか)い令夫人ぶりであった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...……眼のつりあがった……鼻の高い……権高(けんだか)な...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...権高(けんだか)に言つたが...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...金を貸してくれと私に――あの権高な女が...
三好十郎 「冒した者」
...中肉中背で、どこにこれという特徴もなく、ただその眼つきや、ものの云いぶりなどに、あまやかされて育った人間の、権高な、こわいもの知らずといった感じが、露骨にあらわれていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...眉のあたりには権高(けんだか)な...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「それなん鎌倉の執権高時の内管領...
吉川英治 「私本太平記」
...執権高時のお犬好きから...
吉川英治 「私本太平記」
...誰もが執権高時の“君主的暗愚”は...
吉川英治 「私本太平記」
...執権高時の承認も第一に得なければならず...
吉川英治 「私本太平記」
...さきの執権高時の無二の愛臣というだけでもう彼を特別な羽ブリの人物としかみてないが...
吉川英治 「私本太平記」
...執権高時への忠節に見事こたえたものとして...
吉川英治 「私本太平記」
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