...つまらない権兵衛(ごんべえ)太郎兵衛(たろうべえ)の娘を妻にはこれも嫌なり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その時五十二になる権兵衛の面長なきりっとした顔は...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...三権兵衛は釜礁(かまばえ)の上の方へ往った...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...「松蔵」「へい」松蔵は権兵衛に並ぶようにして前へ出た...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛は其の人夫の間を潜(くぐ)って陸の方へ往った...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛か」「承(うけたま)わりますれば...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...「それでは、私もこれからお御機嫌を伺いにあがります」「今日は来いでもええ、明日此処へお成りになる事になっておる」「さようでございますか、それでは、今日はさし控えておりましょうか」「それがええ」それから物を嘲(あざけ)るような眼つきをして、港の方へ頤(あご)をやって、「権兵衛、池が掘れかけたようじゃが、彼処(あすこ)へ鯉(こい)を飼うか、鮒(ふな)を飼うか」それは無用の港を開設するのを嘲っているようでもあれば、工事の遅延して港にならないのを嘲っているようでもあった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛は思い詰めた顔をして考えこんでいたが...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...釜礁(かまばえ)を除くお赦(ゆるし)を得とうございます」下僚(したやく)たちは権兵衛が云いつけてあるので何人(たれ)も傍に来ている者がなかった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...「あ」「何事じゃ」「何人(たれ)じゃ」「彼(あ)の鎧武者は」権兵衛は腰にさしている軍扇をさっと拡げた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...そのうちに癒ったにきまっておる」翌日になって権兵衛はまた出発した...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...それは村の権兵衛(ごんべゑ)さんでした...
土田耕平 「狐に化された話」
...権兵衛さんの肩のあたりを力一ぱい打ちました...
土田耕平 「狐に化された話」
...その重圧に鬱屈した当主の権兵衛が先代の一周忌の焼香の席で...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...二人の権兵衛をせきたてて...
山本周五郎 「風流太平記」
...「四谷怪談」の直助権兵衛という扮装で小船を操り...
山本笑月 「明治世相百話」
...仙石権兵衛などはすでに三十をこえて...
吉川英治 「新書太閤記」
...姥神(うばがみ)から権兵衛峠を越えねばなりませぬで」「越えればいいじゃねえか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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