...方頷粗髯の山本権兵衛然たる魁偉(かいい)の状貌は文人を青瓢箪(あおびょうたん)の生白(なまっちら)けた柔弱男(にやけおとこ)のシノニムのように思う人たちをして意外の感あらしめた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...つまらない権兵衛(ごんべえ)太郎兵衛(たろうべえ)の娘を妻にはこれも嫌なり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...此の権兵衛は、土佐郡(とさぐん)布師田(ぬのしだ)の生れで、もと兼山の小姓であったが、兼山が藩のために各地に土木事業を興して、不毛の地を開墾したり疏水(そすい)を通じたりする時には、いつも其の傍にいたので、しぜんと其の技術を習得したものであった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...怕いぞ」権兵衛の伴れている下僚(したやく)は武市総之丞(たけちそうのじょう)と云う男であった...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛は役所の近くまで往った...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...それと並んで権兵衛の下僚(したやく)の者が二三人いた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛か」「承(うけたま)わりますれば...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛は二匹の馬に手荷物を積み...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...権兵衛は並んで歩いていた総之丞に声をかけた...
田中貢太郎 「海神に祈る」
......
田中貢太郎 「海神に祈る」
...今では鰻掻の権兵衛」話のうちに標(うき)がびくびく動きだした...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...(仙太返事をせずに下を向いている)まず権兵衛殿...
三好十郎 「斬られの仙太」
...権兵衛が種蒔いて烏がほじくるってね...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ただ権兵衛殿に死を賜わるとなったら...
森鴎外 「阿部一族」
...権兵衛作や勘太作八年ほど前に伊豆の大島へ行った時には...
柳田國男 「名字の話」
...権兵衛作の類によって...
柳田國男 「名字の話」
...二人の権兵衛をせきたてて...
山本周五郎 「風流太平記」
...その須本城(すのもとじょう)に仙石権兵衛を入れて...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??