...婆さんはいつも五色(ごしき)の砂に白井権八(しらゐごんぱち)や小紫(こむらさき)を描(か)いた...
芥川龍之介 「野人生計事」
...白井権八や小紫もやはりもの寂びた姿をしてゐた...
芥川龍之介 「野人生計事」
...隣家の主人の権八はもと三の井と云う力士で...
田中貢太郎 「魔王物語」
...権八は平太郎の手をしっかり掴んだままで左右を見た...
田中貢太郎 「魔王物語」
...生きておることはできん」権八は首を曲げて背後(うしろ)を見た...
田中貢太郎 「魔王物語」
...芝(しば)の増上寺(ぞうじょうじ)の涅槃会(ねはんえ)へ往っていた権八郎がその夜霍乱(かくらん)のような病気になって翌日歿くなり続いて五月二十七日になって女房が歿くなった...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...早朝築地に行き権八鈴ヶ森の段稽古はじむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...どうやら昔物語にある平井権八といったような男っぷりだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは?」「権八(ごんぱち)の浪太郎(なみたろう)という...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――野郎の名前は権八だ」「へッ」八五郎は睡(つば)を吐きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何にも存じません」「下男の権八はどんな男だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下男の権八が下手人にしても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何かそこでぼやいていますナ」権八振りかえって見ると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...」権八は私に飛びかゝつて来た...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...お前はよくも権八の頭に傷をつけた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...昨夜まで権八と寝たより気楽にのび/\と私は足を伸べて寝た...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...その権八に対して...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...そうするために「権八を見かけた」という口実を設けて木戸を出たのだ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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