...明皙の心の樣な秋の氣に打たれて...
石川啄木 「葬列」
...火の樣な熱い涙が瀧の如く...
石川啄木 「鳥影」
...恰度やつれた母の顏の樣ぢやないか...
石川啄木 「漂泊」
...思ふ樣に送金は出來ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄はこの誘惑の多い地方に空しくとどまることが出來かねる樣な氣がして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...義雄は自分の心中が掻きまぜられた樣に騷ぎ立つのをおぼえた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ヲハバリの神はヤスの河の水を逆樣(さかさま)に塞(せ)きあげて道を塞いでおりますから...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...其(そ)れは古(ふる)い創痍(さうい)の穴(あな)に投(とう)ぜられるにしても彼(かれ)は土間(どま)の鷄(にはとり)の塒(とや)の下(した)に三人(にん)が安心(あんしん)して居(ゐ)るだけの食料(しよくれう)を求(もと)めて置(お)くことが出來(でき)る樣(やう)に成(な)つた...
長塚節 「土」
...中(なか)の樣子(やうす)を窺(うかゞ)つてゐた...
夏目漱石 「門」
...手前は大名のお部屋樣を口説き廻したらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一つ、運の惡いことは、石津右門等の藩といふのは、幕府に睨まれて奧州へ轉對させられたばかり、外樣のうちでも、一番警戒されて居た家柄だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「もう一つ伺ひますが、御妹樣は、旦那と本當の御兄妹でせうか」「ウム」氣むづかしくうなづく半之丞を、平次はもう追及する氣もない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「佛樣の惡口は止せよ」「へエ――」「いづれ女出入りだらうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハイ左樣なら」「親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのまゝ自分の家へ引揚げた樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「その使者(つかひ)はどうした」「逃げるやうに行つてしまひました」「仕樣がねえなア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの樣子ぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『では、どうすれば好いんだ、ど、どうすれば……腕力なんて、野蠻な……僕は』紳士は對手の權幕に、震へ聲を出して、殆ど、全く、實際、困つた樣子...
萩原朔太郎 「二十三夜」
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