...わたしは唯樟脳(しやうなう)に似た思ひ出の(にほひ)を知るばかりである...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...あの釘を打込む時は、杉だか、樟だか、其の樹の梢へ其の青白い大きな顏が乘りませう...
泉鏡花 「遺稿」
...従来藍草や樟樹を特産物としていた国には急に強敵が現われたわけで...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...樟の葉は冬も凋落(ちょうらく)しないものでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...材はよく樟(くすのき)を使っていた...
高村光太郎 「回想録」
...私の鼻は着物から放つ樟脳(しょうのう)の香を嗅ぎ...
谷崎潤一郎 「少年」
......
種田山頭火 「行乞記」
...相生の樟の下で休憩した...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...そして、日本樟脳は、一斤五円にまで激落してしまった...
直木三十五 「大阪を歩く」
...樟脳(しょうのう)の匂(におい)が身に浸渡るように匂った...
永井荷風 「狐」
...少年のくらくらするような気持で仰ぎ見た国泰寺の樟(くすのき)の大樹の青葉若葉...
原民喜 「永遠のみどり」
...五十二日目に船底に使うのに恰好な厚い樟(くす)の板がうちあがってきた...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...その基本財産を作れとて件の老樟をことごとく伐らしむ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...どうして樟さんであつて堪るものかと思つてゐたのである...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...駅中道北に巨大の樟木(くすのき)あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...或いは樟(くすのき)科の木をそう謂(い)ったものがあるのかとも思う...
柳田国男 「海上の道」
...樟板の図面をそこにおいて...
吉川英治 「江戸三国志」
...四邊の山林から樟腦を作る楠と紙を製(つく)るに用ふる糊の原料である空木(うつぎ)の木とを採伐することに着手した...
若山牧水 「姉妹」
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