...白樺(しらかば)や樟(くす)やまんさくの林のなかを...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...樟の木の枝や葉に遮られた向うを目の上に手をやって眺めはじめる...
芥川龍之介 「誘惑」
...たとえばクローヴや樟脳...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...人里離れた深山などにある樟の樹の梢(こずえ)に鷲(わし)が巣をくっている...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...材はよく樟(くすのき)を使っていた...
高村光太郎 「回想録」
...樟腦をいれてしまつてゐたのですが...
太宰治 「陰火」
...たくさんの樟脳(しょうのう)や修道院にいくらもある各種の香料などをふりかけて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お秋さんは自分が樟(くす)の造林へ行かれなかつたことを非常に氣の毒に思つたらしかつた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...過ぎしころは夜ごとに梟の鳴きつときけばふくろふの宵々なきし榧の樹のうつろもさやに照る月夜かもおなじく庭のうちなる樟の木の葉のきら/\とかゞやきたるを主の女の刀自のいとうつくしきものと稱ふれば我が刀自にかはりてよみける秋の夜の月夜の照れば樟の木のしげき諸葉に黄金かゞやく一日小雨...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...清澄の八瀬尾の谷に炭燒を見に行く清澄のやまぢをくれば羊齒交り胡蝶花(しやが)の花さく杉のしげふに樟の木の落葉を踏みてくだり行く谷にもしげく胡蝶花の花さく二十五日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...此(この)樟腦(しやうなう)の高(たか)い香(かをり)と...
夏目漱石 「門」
...樟などが繁茂している緑一色の中に...
火野葦平 「花と龍」
...「やあ、樟さんですか...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...土人説に上古此地に大なる樟木(くすのき)あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「樟の大樹いよの大三島にあるもの大さ廿八人囲(めぐり)を第一とす...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...植ゑ附けたばかりの樟の木山の下を通つて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...ぷんと樟(くす)のにおいが部屋じゅうにひろがりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...樟板の図面をそこにおいて...
吉川英治 「江戸三国志」
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