...大きい樟(くす)の木の枝を張った向うに洞穴(ほらあな)の口が一つ見える...
芥川龍之介 「誘惑」
...3この大きい樟の木の梢(こずえ)...
芥川龍之介 「誘惑」
...樟の木の根もとに気を失った「さん・せばすちあん」を見おろしている...
芥川龍之介 「誘惑」
...……大宰府天満宮の印象としては樟の老樹ぐらいだらう...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...毎日師匠の書齋にはいつて書物の古い樟腦の匂ひを嗅ぎながら...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...捕(と)って来た虫は熱湯や樟脳(しょうのう)で殺して菓子折りの標本箱へきれいに並べた...
寺田寅彦 「花物語」
...軽い樟脳の匂いがする楠の落葉の中に樫の実を拾い廻ることも...
豊島与志雄 「楠の話」
...鋭い樟脳の匂ひと共に...
永井荷風 「虫干」
...好い樟の、一枚板が、とても安く買へるから、これならば何を入れておいても蟲がつかないから、このまま歸る時はもつて歸るのだといつてゐた...
長谷川時雨 「北京の生活」
...お前は大事な着物を虫干(むしぼし)にして樟腦(しやうなう)まで入れて藏(しま)ツて置くだらう...
三島霜川 「青い顏」
...高燥な夏の真昼の樟の香が鼻にしみるような心持になった...
宮本百合子 「毛の指環」
...土人説に上古此地に大なる樟木(くすのき)あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...台湾の樟脳(しょうのう)の話が始まる...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...ひらみつくやうに生えてゐる樟(くす)や樫の森などの続いてゐる果てなる空...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...例の樟板(くすいた)の絵図面へ筆をとって...
吉川英治 「江戸三国志」
...天童谷の切支丹村へ樟板(くすいた)の絵図を齎(もたら)してから...
吉川英治 「江戸三国志」
...その下に秘めておいた樟板(くすいた)の半分は何処にか失せて見当りません...
吉川英治 「江戸三国志」
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