...樟脳(しやうなう)やナフタリンも食ふかも知れない...
芥川龍之介 「変遷その他」
...9前の山みちにある樟の木の梢...
芥川龍之介 「誘惑」
...あの釘を打込む時は、杉だか、樟(くす)だか、その樹の梢へその青白い大きな顔が乗りましょう...
泉鏡花 「遺稿」
...七春(ななはる)經(へ)たる樟樹(くすのき)の若葉そろひて立つ如く...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...すると樟脳や包袋(においぶくろ)の香りと一緒に...
鷹野つぎ 「虫干し」
...……大宰府天満宮の印象としては樟の老樹ぐらいだらう...
種田山頭火 「行乞記」
...毎日師匠の書齋にはいつて書物の古い樟腦の匂ひを嗅ぎながら...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...大樟(おおくすのき)の頂辺(てっぺん)に...
徳永直 「戦争雑記」
...樟脳買フ銭モ夥シケレド...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...少年の頃くらくらするやうな気持で仰ぎ見た国秦寺の樟の大樹の青葉若葉...
原民喜 「永遠のみどり」
...彼の筆名樟(くすのき)喬(けう)太郎は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...土人説に上古此地に大なる樟木(くすのき)あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...樟科に属していて...
柳田国男 「故郷七十年」
...また向島の相生の樟(くす)のように...
柳田國男 「日本の伝説」
...昭和十七年川内幼稚園園歌西の薩摩の城いくつ廻ぐりめぐりて大海へ川内川(せんだいがは)の出でてゆく姿を下にのぞむ山神代の樟の群立(むらだ)ちの影いと深く清らなる御垣の内を許されて我れ等は学び我れ等は遊ぶ戦(いくさ)の後(のち)に大事なは愛の心と人も知る愛(え)の御社の大神よ深き教を垂れ賜ひ大き興亜の御業に我れ等も与(あづか)らしめ給へ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...植ゑ附けたばかりの樟の木山の下を通つて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...日本左衛門の手は机の上にある樟板(くすいた)の図面へのびて...
吉川英治 「江戸三国志」
...樟脳を湯にたてて服用する...
吉川英治 「河豚」
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