...樟脳(しやうなう)やナフタリンも食ふかも知れない...
芥川龍之介 「変遷その他」
...それから彼等は樟(くす)の木の下にもう一度何か話しはじめる...
芥川龍之介 「誘惑」
...樟の木の根もとに気を失った「さん・せばすちあん」を見おろしている...
芥川龍之介 「誘惑」
...すると樟脳や包袋(においぶくろ)の香りと一緒に...
鷹野つぎ 「虫干し」
...「鷲の巣の樟の梢に日は入りぬ」と言ったのでもよさそうなものだというような説が出るかもしれませぬが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...其木有二※杼、豫樟、櫪、投橿、烏號、楓香一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...粟田(あはた)御所の塀外に蛟龍の如く根を張つてゐる彼の驚くべき樟の大木は十年前に見た時と變りがなかつた...
永井荷風 「十年振」
...下女(げぢよ)の買(か)つて來(き)た樟腦(しやうなう)を...
夏目漱石 「門」
...人の住んでる所は樟脳(しょうのう)を採(と)る小屋が一軒あるばかり...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...すぐに樟材(くすのき)で櫃をつくらせたといつて...
長谷川時雨 「北京の生活」
...樟などが繁茂している緑一色の中に...
火野葦平 「花と龍」
...その基本財産を作れとて件の老樟をことごとく伐らしむ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...樟喬太郎つていふのは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...樟先生...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...駅中道北に巨大の樟木(くすのき)あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...天井は三尺角樟の格天井...
山本笑月 「明治世相百話」
...この黴臭い匂いと樟脳に似た木の香(か)が弥勒様の木像の中で滲(し)み込んだものである事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...よくこの樟板(くすいた)を底へいれておくものですが...
吉川英治 「江戸三国志」
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蝕まれた 厭倦 惚れて通えば千里も一里
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