...自分は依然として樗牛はうそつきだと確信していたから...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...書棚(しょだな)のすみから樗牛全集をひっぱり出した...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...樗牛の吐息はこんな瞬間に...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...手もとにない樗牛の本が改めてまた読みたかった...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...なんだか地下の樗牛に対してきのどくなような心もちがした...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...「吾輩の許(とこ)に滝田樗陰といふ悪物喰の男がよく来る...
薄田泣菫 「茶話」
...併せて樗牛の論文を評す...
高木敏雄 「比較神話学」
...樗蔭氏は夏目先生より後で逝去された...
野口雨情 「小川芋銭先生と私」
...今それらを列挙すると、『続後拾遺集』、『殷富門院大輔集』、『樗散集』、『道因法師集』、『寂然法師集』、『鎌倉大納言家五十番詩歌合』、『北院御室御集』、『伊勢大輔集』、『出羽弁集』、『康資王母集』、『四条宮主殿集』で、これらの多くは伝奏たる広橋家を通じての武家からの注文であった...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...原の入口に大きな樗(おうち)の樹があって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それでこれを樗であると思いこんだこの植物を役立たぬ樹すなわちゴンズイだと昔の人が名づけたのではなかったろうかと私は想像する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...故に樗へ「おうち」とフリガナをしては極めて悪いのみならずこの樗には固(もと)よりそんな和名はない...
牧野富太郎 「植物記」
...その頃瀧田樗陰が...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...五時半から中央公論の故瀧田樗蔭十三回忌あり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...従樗園杉本翁学医...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其師杉本氏樗園(ちよゑん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...都の東獄の門前にある樗(おうち)の木に梟(か)けられました」と...
吉川英治 「源頼朝」
...漱石は、変なことはないよ、いい文句じゃないか、と答えたが、樗陰は、いや、おかしい、と頑強に主張した...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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