...樗牛全集の五冊だった...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...書棚(しょだな)のすみから樗牛全集をひっぱり出した...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...自分は樗牛の慟哭(どうこく)には微笑した...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...手もとにない樗牛の本が改めてまた読みたかった...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...どうせ一度は樗(おうち)の梢(こずえ)に...
芥川龍之介 「藪の中」
...蓬平作(ほうへいさく)墨蘭図(ぼくらんづ)一幀(いつたう)、司馬江漢作(しばかうかんさく)秋果図(しうくわづ)一幀、仙厓作(せんがいさく)鐘鬼図(しようきづ)一幀、愛石(あいせき)の柳陰呼渡図(りういんことづ)一幀、巣兆(さうてう)、樗良(ちよら)、蜀山(しよくさん)、素檗(そばく)、乙二等(おつじら)の自詠を書せるもの各一幀、高泉(かうせん)、慧林(ゑりん)、天祐等(てんいうら)の書各一幀、――わが家(や)の蔵幅(ざうふく)はこの数幀のみなり...
芥川龍之介 「わが家の古玩」
...博士の漢字破りの大演説が樗牛のニーチェ論よりは全国に鳴響いた...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...樗牛(ちょぎゅう)は新たに起(た)って旗幟(きし)を振い...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その時樗蔭氏にもお目にかかつたのである...
野口雨情 「小川芋銭先生と私」
...樗(おおち)の大樹の下闇の露もしとどなところにしゃがみこんでいると...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...かく著者が樗を「おうち」...
牧野富太郎 「植物記」
...その頃瀧田樗陰が...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...「時人久已棄荘樗...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其伝統は僧心越、杉浦琴川、幸田親益(しんえき)、宿谷空々(しゆくだにくう/\)、新楽閑叟(しんがくかんそう)、杉本樗園である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...樗門(おうちもん)の向うは...
吉川英治 「私本太平記」
...樗門(おうちもん)へ出仕(しゅっし)いたしますゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...漱石は、変なことはないよ、いい文句じゃないか、と答えたが、樗陰は、いや、おかしい、と頑強に主張した...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...樗陰は、文句が違っていちゃしようがない、さあ書きなおしてください、と新しい紙を伸べた...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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