...それは人気のない墓地の隅に寺男か何かの掃き集めた樒(しきみ)の葉を焚いてゐる匂であらう...
芥川龍之介 「鴉片」
...樒(しきみ)や寒中から咲く赤椿など...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...枕許に樒(しきみ)と線香だけ立てたままの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は台所口で寺男が内職に売っている樒(しきみ)を四五本買って...
二葉亭四迷 「平凡」
...「ほんとに……」桶の中から取り出した樒を半分ずつにして...
正岡容 「小説 圓朝」
...其処で再び樒の葉を買うて来て...
正岡子規 「死後」
...こリヤ樒の葉でおれのからだを詰めたに違ひない...
正岡子規 「墓」
...青々とした樒(しきび)の葉が何杯も手桶に入れてあって...
「朝の風」
...樒(しきみ)を売る媼(うば)の世間話にも耳を傾けて...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...樒を香以が墓に供することを頼んだ...
森鴎外 「細木香以」
...それは願行寺の樒(しきみ)売の翁媼(おううん)の事である...
森鴎外 「細木香以」
...墓にまいる人に樒(しきみ)や綫香(せんこう)を売り...
森鴎外 「渋江抽斎」
...これのみですべて前代の榊が樒であったという証拠にはならず...
柳田国男 「故郷七十年」
...枕頭(ちんとう)にすえられた経机(きょうづくえ)には樒(しきみ)の枝をかざり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...湯呑に樒(しきみ)の葉が一枚入っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...暗くじめじめした、かなり広い土間に、茣蓙(ござ)を敷いた腰掛が並び、壁によせて、萎(しお)れた菊や、樒(しきみ)や、阿迦桶(あかおけ)などが見える...
山本周五郎 「夕靄の中」
...樒(しきみ)の木とも云ふ方が...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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