...樋口(ひぐち)と読むのであろう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...又彼女が樋口と呼ばれて何の躊躇(ちゅうちょ)もなく返事をした事実には...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そのような問題や思想の流れ込んだ少数な樋口(といぐち)の内でも大きなのはこの丸善の方数尺の書籍台であるかもしれない...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...檐に近いところでは、れいのひょろ松、熱い瓦を踏みながら、廂(ひさし)をのぞきこんだり、樋口を調べたり、河から照りかえす西陽(にしび)をまっこうに浴びながら、大汗になって屋根の上を走りまわっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...交換女の声で「午前中にこちらの樋口さんが伺ひますから」と言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...那波・樋口・川島の四人で五月有楽座案を相談する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口のとこへ寄り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口・堀井・石田その他大ぜい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...見物してると何処から探し出したか、樋口から電話、社長出席の会議をやるから四時から出席しろとある...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...菊田・川島・穂積に樋口でカット相談...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...僕の出場が済んだのが十時頃、ホテルのグリルへ行って、樋口と二人で、オルドヴル、スープ、舌平目ムニエル、ハムエグスにキャビネットプディング二つ、ねむくならないやうにコーヒーをのみ、座へ帰ったが、けい古が中々進まない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...午後、樋口が来訪、契約が六月で切れるのでその継続についての話、何しろ東宝は二年間に二百円しか上げて呉れなかったところだ、条件をよくして呉れなくてはやり切れんと言っとく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口が「あきれたぼういず」を二十五日から日劇のアトラクションに掛持ちさせていゝかと言ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...樋口が来り、四月は昼夜にして貰へまいかといふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それから樋口大祐を誘ひ夕食を早めに風月堂で食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...おやめなさらぬと樋口さまに申します」こんなふうに云って...
山本周五郎 「菊千代抄」
...五月十八日樋口、岡本両君とヴァンセンヌの森へ行く...
横光利一 「欧洲紀行」
...そして樋口(ひのくち)東(ひがし)ノ洞院(とういん)の小川べりづたいに来て土橋を越え渡ると...
吉川英治 「私本太平記」
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